理想のギターを作ろう1~5 (ボディ、ネックを選ぶ編)

【1.はじめに】

ギターを弾き続けて35年、いまだにギターが大好きなので、この先35年もギターが好きであるはず。今までそれなりの物を含め数本使用してきたが、思ったほど金はかけてない。長年、名古屋中のギター屋をマメに廻り、欲しいギターを探しているが、新品に興味ない上、ストラトしか興味がないため皆無。あっても、欲しい度80%程度のものしかなく、購入に踏み切れない。

若い頃バイトしていたギター工房ChargeのTさんに話したところ「自分で作るしかない」となった。木もネックも自分で選ぶ、理想の塗装を実現する。完全な理想にはいかないと思うが、5長1短なら上出来である。概要仕様を決め相談したところ、工賃格安で製作頂けるとの事。制作期間6ケ月。もういい歳である。これまで色々大きな仕事を成し遂げても、自分へのご褒美は何も買わなかった。自由になる金もそこそこある。
理想に程遠い人生、一本くらい自分の理想の物を手に入れたい。


【2.過去に使ったギター達】

(1)Morris フォークギター(中1)
  多分\18,000。一生懸命練習したなぁ。Fが押さえれたとき、ホテルカリフォルニアのイントロが弾けたとき、うれしかったなぁ。エレキ弦を張って初めて弾いたソロはかぐや姫の「赤ちょうちん」。

(2)Grecoのサンバーストストラト(中2)
  親戚のお兄ぃーちゃんから譲ってもらったエレキ第一号機。滋賀県からバスでハードケースを運んできたのを今でも覚えている。バスを降りる時、外人さんに「お先に」と譲られたことも昨日の事のように。SSSから、自分で Dimazio Super Distortionを付けSSHにし、EVH黄黒フランケンにペイント。素人仕事で使い物にならなくなり、可愛そうなことをした。

(3)メーカー不明のサンバーストのストラト(大学時代)
  SSHの記憶。先輩から5千円で購入。ヘッドは手書きのFenderロゴ。自分で電動カンナで塗装を剥がし、木目を出し「白樺ギター」と呼ばれていた。弾きやすかった。

(4)FernandessのZO-3
  そのアイデアに感心し、発表直後に購入したが、あまりの弾きにくさに数年で売却。

(5)カスタムのメタ黒ストラト(ちょっと大人時代)
  友達が20万で特注したものを、9万で購入し、5年後に「やっぱ、返してください」となり、6万で返却。'59搭載のHSHでタップでシングル。ロック式でないのでチョーキングでチューニングが狂うが、アームダウン一発で復帰する優れものだった。

(6)Musicman の赤キルトEVH(まぁまぁ大人時代)
  友達の女の子が結婚を機に海外移住する際、「ギター欲しい?持っていけないからあげるよ」と譲り受けた。ハードケースあけてびっくり、当時40万した本物のEVH(Axis原型)。人間工学に基づいて開発されているらしいが、とっても不思議なギター。極上キルト、バーズアイネックのFATネック、フロイドローズのノンフロ。今回の資金調達のために売却させて頂きます。今までありがとう。

(7)Moonのディンキー金ラメ黒ストラト(十分な大人時代)
  憧れてたMoon。Katzeとかいうバンドのギタリストのモデル。Moonには珍しい、HSH、ロックブリッジ、フローティング、バナナヘッド。とてもいいギター、大好き。


【3.理想のギターの仕様】

(1)ボディー
 表は大きめでワイルドなトラ木目Ash、流行のキルトは×、裏は大きな歪曲木目のSwampAsh。木はもちろんwarmothで。
Body_unfinish

(2)塗装
 外郭は濃い青 → 鮮やかなブルー → グラデーション → イエローグリーンのシースルー。裏は鮮やかなブルーのシースルーで木目くっきり。イメージ的にはこんなん。
Color

(3)ネック
 ストラトのスモールヘッド、ライトハンドリバース、24フレローズ指版のメイプル、流行のバーズアイは×、きつくなく大きな木目、ヘッド塗装なし、、StandardThinで6150フレット。ロゴは製作する「Charge」

(4)ピックアップ
 ゼブラHumbackerの組み合わせ、上から黒白-黒-白黒、5セレクタ、タップでシングル。

(5)ピックガード
 長年欲しいと思っていた胡散臭いアメリカの専門業者PickguradParadiseのオリジナルのお気に入り柄を特注。
Pickguard

(6)ブリッジ
 クロームは最初は綺麗だが、経年劣化でくすむのがイヤ。よってGOTOH製 GE1996T-CK(コスモブラック)、フローティング、ナットロックは裏通しでなく、表通し。

Ge1996tck

(7)ペグ
 ブリッジと同じ理由で黒系、独立型ペグ、つまみは六角。やはり世界のGotoh。金ができたらこれを付けたい。
Peg

(8)その他
 1vol、1tone。安っぽくなるが数字がついてないと実際使いにくい。


【4.理想のギターへの弊害】

(1)理想のイメージに叶うBodyがない
 表のみならず、裏も木目にはこだわりがあるので中々ない。特注で裏表の木、木目具合は選べるが、自分の意に叶った木目になる保証はない。木目は妥協できない部分。よって写真のある一点ものから選ぶのが確実。

(2)24Fにすると1弦側のボディーを削らないといけない。
 →Tさんで削れるとのことで問題クリア。
24f

(3)24Fにすると、ピックアップホールの位置が変わる。
 →warmothボディ発注時universal(仕切りなく、pickup部分全体を一部屋)の選択あり問題クリア。

(4)リバースの24Fなんてものは一点ものにない
 →特注になるが、1点ものでないので木目が賭けになる。

(5)pickupは何が好みかさっぱり判らず
 →Chargeにて、pickup試演ギターキットが開発されたので、これで店で扱っている30種のSeymour Duncanは試演できるのでOK。


【5.ボディ、ネックの決定】

warmothで、表トラ木、裏swampを中心に1ケ月研究するも決め切れず。日によって「こっちがいいかなぁ」と変わる。要は「これだ!」という木がない。表がよくても裏がイマイチ、またはその逆。妥協できない部分なのに、何度も妥協しそうになる。正月明けTさんより「今日こんなん出たよ」と連絡あり。「何じゃー、この木、惚れた!ワイルド & せくすぅぃー」である。
Body
Construction Chambered
Wood Flame Maple On Swamp Ash
Orientation Right handed
Control Rout Top Rout
Pickups Strat®, Strat®, Strat®
Bridge Rout Your Choice Tremolo Bridge Routing
Input Jack Rout Strat® Top Jack Rout Jack
Scale 25-1/2 inch
Weight 3lbs., 7oz.
Build-to-Order Price $272.00 → $236.00-

しかし、問題発生。Chambered仕様なので、中に空洞あり、1弦側ボディを削れない。
Chambered
24フレを諦めるか、この木を諦めるかの選択。。。苦しい選択。熟慮し、22フレとしてでも、この木は手に入れるべきと判断。不幸中の幸いは、22フレとすることで、ピックガードが失敗する可能性が↓。何せ、warmothにしろ、pickguardparadiseにしろ、海の向こうの適当なアメリカ人達。こちらの要求仕様通りの物が作られない可能性は低くはない。

ネックもとっても好みの木目のものを見つけた。
Neck
Category : Option
Headstock : StratocasterR
Construction : Warmoth Pro
Orientation : Right Handed Reverse
Shaft Wood : Maple
Fingerboard Wood : Indian Rosewood
Nut Width : 1 11/16"
Back Contour : Standard thin
Fretwire : SS6150 (Stainless)
Tuner ream : Gotoh/Grover (13/32", 11/32")
Fret Number : 22
Radius : 10-16" Compound
Inlays : Cream Face Dots
Nut Install : R3 Floyd Prep,Shelf Only
Neck Finish : No Finish
Scale : 25-1/2 in.
price : $222.00

で、両者合わせて、即行でwarmothに発注(shipping cost $78.39)。
まずは第一関門突破。

長年育んできたアイデアと、理想を詰め込んだギター製作プロジェクトが始まりました。

(2012/1/9)

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