川上川  (岐阜県中津川市)

12時間前に戻ってきた道をまた引き返す。2日連続、同じ下道をスイスイとゆっくりぶっ飛ばす。愛してやまない織田哲郎をBGMに「タイヤもつかなぁ。。。」と考える。身体はだるいが、今年のテーマは「体力の限界」。雨、台風を考えるとあと数回しか泳げない。天気もよろしい。なので、選択肢は「泳ぐ」しかない。どこへ行こう?2日連続で昨日発見した柿其の綺麗な淵へ行くか?最後の最後まで悩んだが、川上川へ。

Kawaue1泳げそうな場所をウロウロ探したが、結局いつもの場所へ。潜ると「あれっ、目印にしてたでっかい石がない。あまご少ない」。こうも川というのは変わるものかとびっくり。でも変わらず水清らか。
でかいあまご発見。岩の間に逃げ込もうとする。ゆっくりと近づきシャッター準備。その瞬間、岩の間から巨大な生き物がぐっと伸び、そのでかいあまごを一瞬で咥え岩の間に消えた。唖然とした。うなぎ?と思ったが、こんなところにはいないのでイワナである。イワナは雑食で共食いをすることは知っていたが、あんなでかいあまごを一口で咥えることも、弱肉強食の瞬間を見たこともびっくり。それ以上に、自分の運命を知らず、さっきまで幸せに泳いでいたあまご君を、私が追い詰めたことでこうなったことにちょっと気が重くなった。
Kawaue2遡上し、あまご天国のいつもの淵へ行ってみると、ない、何度も泳いだ淵が消滅している。狐につままれたよう。でも、アマゴはいるところにはいる。ニジマス君2匹も発見し、追いかけ回す。この時点で、彼らは自分の運命を知らない。
しばらくすると、遊びに来たお父さん2人がヤスを持って現われた。ちょっと言葉を交わす。先にベースに戻り、イスに座っていると、さっきのお父さんが「あまご2匹と、ニジマス1匹だけですわ」と笑顔で獲物を見せてくれた。こっちも笑顔で応えたが、内心はとてもイヤな感じであった。罪悪感なんぞ微塵も感じる事なく、自分が楽しければそれでいい、魚の命なんて考えたこともない。さっき一緒に清らかな流れの中で戯れたニジマス君をグサっと。。。笑顔の成果報告の裏には、そんな人間のエゴを感じた。ちなみにウチの娘は数年前、知り合いの出産に立ち会い、その体験から命の尊さを人権作文に書き、愛知県知事賞か何かをもらった。今でも教育委員会から「今年の新人教員の研修で使いたいのですがいいでしょうか?」と問い合わせがある。命とは何だろう。答えのない重いテーマは考えると疲れるので、「早く帰ってギター弾こう」と早めに切り上げ。
(2012/8/26)

コメント


管理者のみに表示

トラックバック