霊峰白山(2,702m、平瀬道)

猿投山に登った三連休初日。「明日はどこ登ろっかなぁ」とyahoo天気を見ると、石川県白山市は晴天マーク。「よっしゃ!いざ白山大魔王!」と、かみさん実家に前泊すべく郡上に向かう。ちなみにうちのかみさんは、あくび娘の唄を二番まで唄える強者である。

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朝3時起きで郡上を出発し、真っ暗な156号線をぶっとばし、御母衣ダムを越え、国道を外れ漆黒の林道を30分登る。「あっ!たぬき!」「おっ!オコジョだ!」とナイトサファリ状態。5時前、白水湖キャンプ場の平瀬登山口着。既に駐車場は一杯。計50台はいる。「みんな頭おかしい。。。」と思いながらヒーターをかけ、1時間仮眠し、明るくなった6時出発。
案内板を見ると、登り4h50m/7km。「大体こういう時間は、大げさに書いてあるものや。そこまでかからんやろ」とタカをくくる。


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登り出してすぐ足が重いことに気付く。「何か変。アドレナリン出てへん」。胃が張った感じがあり、朝飯も食べてない。考えると12時間何も食べずに登山に突入した。山頂までの計18時間、何も食べないつもりでいる。「まぁ、寝起きだからかな?今日は超スローペースで行こう」と足を進める。


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白・黄・紅・緑の見事な景色が広がる。しかし、依然として調子出ず。もうバテバテ。おばちゃん達にガンガン抜かれる。


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2h11mかかって大倉山山頂(2038m)。この辺りから登るべき白山が目の前に拡がる。見るからに火山である。想像していたのとちょっと違う。依然として調子出ずバテバテで、カラータイマーは点滅。


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乗鞍をバックに「♪津波のような激しさでぇ」山を飲み込む雲海。言葉を失う程素晴らしい絶景をずっと背負いながらひたすら歩く。御嶽やら北アもよく見える。よく見ると富士山も見える。「石川県からも見えるとは。。」とビックり。
しかし、既にバテバテの2乗で、カラータイマー高速点滅。延々と続く急登を、10歩進んで10秒休みを繰り返す。「こんなペースじゃ、いつまで経っても着きませんがなぁ。。。とにかく足を前に出していれば何とかなるかなぁ」と自虐的につぶやく。この辺りから「敗退」という言葉が頭をよぎる。


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延々と続く登りを何とかクリアし、ハイマツ拡がる室堂平から噴煙上がる御嶽を望む。バテバテ3乗。汗の量ハンパなし。既にカラータイマーは点滅する気力もなく完全消灯。歩きながら体力回復を目指す。


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ようやく室堂ビジターセンターが見え、ちょっとホッとする。


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ここからが最後の正念場。写真では丘にしか見えないが、かなり高く、その存在感はすごい。最終登山道は石が敷き詰められており、段差小さく歩き易いが、もう体力完全にゼロ。ここまで来て敗退はないが、エンスト間近。とにかく登ろうと、上を見ず、一歩一歩足を進める。上を見ないのは「まだあんなにあるのぉ!?」とめげるのを防ぐための自己防衛。


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バテバテ4乗の2乗。虚弱体質のモヤシっ子さながら、ちょっと登っては何度も休みを繰り返し、中盤でついに「あかん、もう動けん」。この時点で、心の中では敗退。悲しかったが敗退を認めざるを得なかった。石に腰を下ろし、「しょうがないなぁ」と、ポッケををまさぐり、シャキーンの音とともに、前日ALPENで兄ぃーちゃんの口車に乗せられ購入しておいたアミノ酸を口に流し込み、「うっしゃぁー!元気ハツラツ!パワー全開!」と歩き出す。しかし、「ドラゴンボールの『せんず』みたいにそんな即効性ある訳ないわなぁ。やっぱソルマックみたいに『バテる前に飲む!』でなきゃ」と、現実に引きずり戻される。
背景のかっちょいい山は別山で、かなりヘビーらしい。


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そして何とか頂上に到着。「どや、俺の脚にかかれば、こんなもん屁の・・」と大口を叩ける状況にはない。結局、入り口案内板の表記を越える5h15mかかった。とほほ・・・


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眺望は最高。思わず「うぉー」と声が出た。みんな雲上の人。全ての疲れが吹っ飛んだ。これが『せんず』であった。


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雲海という大海原に島のように浮かぶ、立山連峰、穂高連峰、乗鞍、御嶽。剱も槍もくっきり見える。


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時間も体力もなく、お池巡りはなし。絶景をおかずに、18時間振りの飯。食欲は全くないが、食べなければエネルギーを生み出せないので、義母厚子ばぁちゃんが作ってくれた大盛りのちらし寿司を無理矢理ほおばる。(こんなぎょうさん食えんつぅーの)


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帰りもひたすら歩く。アミノ酸がようやく効き出したのか、ちょっとは楽になったような気もするが、フラフラ。3.5時間かけてゆっくり下山。車に戻れた時の安堵感と言ったら、言葉では表せない。登山道口で振り返り一礼。


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温泉に入り、家に帰る気力なく、かみさん実家にもう一泊。室堂センターで購入したお茶(400円)の空ボトルは、気圧差で見事なくびれに。(そこまでくびれんでもえぇのに。。。)


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体調による部分が大きいが、今まで登った山行の中でダントツにキツかった。何とか頂きに立つことができたが、心の中では完全敗北。自分の体力がまだ十分でないことを思い知らされた。体重ももっと落とす必要がある。
平瀬道の眺望は見事。晴天と見事な雲海に恵まれたのもあり、頂上ではみんな「今まで登った山で一番素晴らしい」と大喜びしていた。
塩レモンキャンディ(アサヒフード)はグッドであるが、急登りで口に入れていると呼吸がうまくできないかな。
新しい靴はまだ馴染めず、変なところに力が入るようで、もっと履き馴れる必要があるかと。

本当に疲れた山行であった。
次にかみさん実家に泊まらせてもらう時は、「荒島岳」である。

(2014/10/12)

コメント

No title
こんばんは。

は、は、はっくしょんじゃないですかー!
じゃなくて、白山じゃないですかー!(゜∇゜)
雲海の向こうに見える山の風景、
すっごい綺麗ですね~♪
山頂の感じといい、二の池みたいな池があったり
やっぱり御嶽山に似てますね・・・
こんな眺めいいと、空腹&汗だくで登ってかいありましたね(*^^*)
結局バテバテの何乗で着きました?(笑)
No title
mokos様

完全に負けました。
ぐぅーの音も出ない程の、どんな言い訳もできないほどの敗北です。
多分、mokosさんの伊吹山ハンガーノックと同じ状態。
違うのは、ソロで登っているので荷物を持ってくれる僕(しもべ)がいないことですかね。

眺望は、お礼にハンバーグ10個くらいあげてもいいぐらいの絶景でした。ありゃぁすごいわ。

岐阜からの唯一?の登山道である平瀬道はおすすめです。
その内、登られると思いますが、是非にこの道をば。
石川県の人で「何度も登っていますが、平瀬道がイイと聞いたので、今日はこっちに来ました」と言っていました。

結局、バテバテの・・・・たくさんでした。(年少さんの回答かぁ!)

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