小秀山 (1,982m)

御嶽噴火から一週間。連日捜索の模様が放送され、当時の詳細も明らかになってきた。噴火翌日は猿投山から噴煙を確認したが、もっと近くから自分の目で見ておこうと、御嶽の隣の山へ向かう。


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3時起きで下道ぶっ飛ばし、6:15乙女渓谷キャンプ場着。既に先着は10台もあり驚き。それはロングトレックの証し。気温は10℃以下。半袖では寒いので長袖着よっと。。。。ない。。。やってもぉーた。前回使用後替えを忘れた。あまりの寒さに不安になり、入山中止しようか悩んだが、「予報は晴天、陽はすぐ上がる。上がれば逆に暑くなるはず、耐えれなくなったら即撤退しよう」と結論付ける。
おNewの靴、おNewのザック、お初の山、長丁場、被災者慰霊、色々な感情が交差する中、二の谷登山口から登り出す。

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序盤1hは、こんな美しい渓流に沿って登る。次から次へと景勝ポイントがあり、とても楽しい。登りだし10分後には汗が出始める。頭上から救援ヘリのプロペラ音が何度も聞こえる。


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烏帽子岩とやら。。。。座りたいが、寄り道してる時間はない。


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谷をかなり奥まで歩いていくと、「ん?道がなくなった。間違えたか?」と、顔を上げると、目の前には巨大な夫婦滝。びっくり。想像していたよりずっとデカい。


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ここから2h、尾根に乗るまではかなり手強い登り。垂直の岩場「かもしか渡り」も三点支持に注意し難なく突破。ロープ場は、本当にロープなしでは登れない険しさ。こういう山なので、出会った女性は2名だけであった。


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そそり立つ「かぶと岩」にそそられる。かなりの尖り具合である。「あれに立ちたい」とヨダレを拭く。


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ハァハァ、ゼイゼイ、汗だくで辿り着き、切り立った鋭利なかぶと岩の上でパチリ。やっといい感じの自分の写真が撮ってもらえた。撮ってもらったお姉ぇーさんが「よく、そんなところに・・・」と言うが、言っている意味が判らない。


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ここから1hは尾根道縦走になり、急に楽になる。白山どっかーん。富士山みたい。今年中に登りたいなぁ。。


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中アもどっかぁーん。ほーけん元気か!
よくよく考えると毎週ほーけんを見てるような。そのうち「変なオヤジに付けまわされ困ってます」とほーけんからストーカー被害届が出されるかも。


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あと50mで頂上という所で足が痙攣し動かなくなった。「やばい動けん。無理して足が壊れるより」と、座って筋肉を揉み解し、何とか復活。次からは痙攣対策に塩キャンディ持っていこっと。
普段はひっそりとしていると聞く山頂には10人以上。ゆっくり目に歩いたのもあるが、出発から4.5hかかった。大パノラマ。初めて剱岳様も会えた。


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目と鼻の先には、ものすごい量の水蒸気を上げる御嶽。それはまるで地球の息吹。まずは合掌。一週間経った今でも、ものすごい水蒸気。噴火当日の凄まじさは想像もできない。

我が日進市を含め、全国に25ある御嶽山の最高峰。こんな噴火を75万年も繰り返してきたらしい。地球の歴史を1日に例えると、23時59分59秒に誕生した人類の小ささを感じずにはいられない。
富士山、白山、立山と並ぶ山岳信仰の山で、仕事仲間に”親父さんが御嶽教の修験者”という人がいた。名古屋のド真ん中にある彼の家を訪問した際見たものは、庭にそびえる3m以上のミニチュアとは言えないミニ御嶽山。昔はもっと巨大で、これでもかなり小さくしたと言っておった。太古の昔から、人は畏怖、畏敬の念を持って接してきた山。


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登ってきた二の谷ルートでの下山は険しすぎて無理と聞き、三の谷ルートで3.5時間。かぶと岩で写真を撮ってもらった土岐から来た娘さんとそのお父さんの3人で山情報を交換しながら下山。(ありがとうございました。またどこかで会ったら声をかけてください)


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小秀山の感想としては、「この山、相当面白い」ということ。序盤は渓谷、中盤はキツイ登り、終盤は稜線縦走、眺望は見事、かぶと岩サイコー。大概の山登っても筋肉痛を感じない身体に改造済みであったが、忘れていた筋肉痛を思い出させてくれた。
新ザック完璧で大満足、新ズック。。。。思ったよりフリクションなくダメ。


(御嶽噴火に思うこと)
何の罪もない山を愛する人達が、山に殺されたとも言える今回の噴火被害。同じ山登らーとして、どう受け止めればいいか咀嚼できない。登山は、自分の限界や自然との戦いであり、常に危険と隣り合わせである。滑落、落石、天候急変、雪崩、熊との遭遇、飲料水切れ、高山病、怪我での歩行不能などを考え、これに対し準備、計画、装備、訓練を行い、当日の自分の体力、体調、天候と相談しながら、自然に畏怖の念をもって挑み、楽しむものである。しかし、誰も「噴火」というものを想定していなかった。非現実過ぎて想定できないのである。こんな危険や苦痛を受容してまで行う登山というものの魅力とは何であろう。誰もうまく説明できないと思う。日が経てば、入山規制が解除され、私も含め、また多くの人がその頂上を目指すだろう。複雑な心境である。

今はただ、亡くなった方のご冥福を祈るとともに、過酷な現場で捜索に尽力する自衛隊員および関係者の苦労が報われ、行方不明者全員が家族の元へ帰れることを祈ります。

(2014/10/4)

コメント

No title
こんばんは♪

またすっごい山に登りましたねー!
ちょっとここはマネできそうにないわ(^^;)
かぶと岩のてっぺん、宝剣も顔負けじゃだいですかー!
念願の岩の上の写真、いい感じに撮ってもらえましたね~♪
来年の年賀状に使えますね!(゜∇゜)

足の痙攣大変でしたね。
うちの旦那さんは、岩塩を小さい容器に入れて持ち歩いてます。
結構効果あるみたいですよ。

御嶽山、すごい近くで見えましたね!
まだそんなに噴煙あがってるんだ・・・
その横で、まだ帰れない行方不明の方がいると思うと、
一刻も早く発見される事を願うのみですね。
No title
mokosさん

キツかったですが、いい山でした。かなり気に入りました。
記載したように、序盤、中盤、終盤で違った3つの顔を持った登山道で、見所多く、景色もいいので全然飽きません。
是非に登ってください。

さすがアスリートの旦那さんですね、塩を持ち歩くとは。
その辺り、あまり知識がなかったので、過去何度か痙攣することあり、調べると、大汗かいてナトリウムが不足することに起因していると知りました。
帰宅後、食卓にあった塩キャンディをザックに詰め込んでおきました。
トレランやっている友人に聞くと、アミノ酸も効くとのこと。高ければ高いほど効くとも。
あまりそういうのに頼りたくありませんが、1回試してみようかなっと。

まだ捜索活動が終わっていないこの時期に、御嶽を見に行くことがモラル的にどうか悩みましたが、見ておこうと思った次第です。

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