2016年08月の記事 (1/1)

空木岳 (2,864m)


「今年こそは!」と期待していた4年振りの夏休みも直前で幻と消えたが、最後の3日は何とか休める。10連休とっているお気楽な輩をうらやみ「この仕事、本当に夢も希望もないなぁ」と部下に毒づく最低な遊び好き上司。やり場のない負のオーラを払拭すべく、「無理やりでも遊んだる!」と、昔雨で敗退した中ア最難関の空木岳に向かう。
100名山の中でも難易度トップランクの空木みどりさん。伊奈川ルートだろうと、南駒経由だろうと、縦走ルートだろうと、一番楽と言われるこの池山ルートだろうと、簡単にはたどり着けない山。


駒ヶ根高原スキー場を超え、林道を走り、ガタガタ道になって更に20分走り、林道最終地点を目指す。
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22:00林道終点駐車場着。ガタガタ道からカーナビにも載ってない山の中。夜景を見ながら歯を磨いて寝る。
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5:00起き。車15台ぐらい。
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6:00前エントリ。ここから1500m↑/往復20km強のロングハイク。登り返しを考えると1600m↑だろうか。暑くならないことを祈る。
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1時間ちょっとで池山避難小屋近くの水場。既に汗だくで冷たい水が気持ちイイ。水は4L持ってきた。水がなければ人間は死ぬ。
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登っていると「野良牛?」というほどでっかいカモシカに遭遇。おとなしく、威風堂々として、神々しい生き物である。
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大地獄・小地獄など鎖場、ハシゴ場は数えきれないほどあるが、全般的にルートは整備されており、フラットで歩きやすい。その反面、歩いても歩いても全然高度を稼げない。なので急登があると逆にうれしい。急登りまだか❗もっと急登をくれ❗と思うルートも珍しい。
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この辺りから木曽駒方面見えるはずなのに、丁度雲に入り何も見えず。下山者が「上は快晴ですよ」と声をかけてくれる。
高度が上ってくるとさすが高山、涼しい。微冷房かかっているような感じであるが、それでも汗ダックダク。
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中間大幅省略で、10:00、4時間経過でやっと分岐(遅っそー)。「一体どんだけ歩かせるねん!」って感じでヘロヘロ。4時間歩いても、まだ、みどりさんの顔も見えず。稜線は帰りにとっておき、空木平避難小屋に向かう。ここから太陽直下。「もうヘトヘトな上にダメ押しのギラギラ太陽かよぉー。。。。」とへこたれる。
「登山って、キツイほど『私がんばってマス!この仕打ちに耐えてマス』って、M感充満して気持ちイイんですよねぇ」というドM女山友がいるが、私はまだその域には達してない普通の変態である。まだのびしろあるので精進してレベルアップします。
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10:15空木平避難小屋到着。ここで初めてみどりさんとご対面。相当な美人である。あと1.5kmだがかなりの急。「もう無理せずに泊まってこっかなぁ」とも考えるが、水場が干上がっているので、結局小屋までいかないと水は手に入らない。とりあえず、扉を開け土間で30分昼寝。扉を開けたら本物のうつみみどりがいたら、物まね番組のご本人さん登場の比ではないくらいビックリするだろう。
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残り300m↑/1.5km。「まだ昼前だし、天気も崩れるみたいだし、やっぱ弾丸にしよ、残り猿投山様の半分やん」と、再び立ち上がる。しかし、こんな山奥でもネットがつながるとは便利な世の中になったものだ。
日差しはキツイ。子供の頃から真夏の炎天下でも帽子なぞしたことのない野生児であったので被りモノは持ってない。しかし、さすが3000m弱の山、微冷風が吹いているので、汗でベッタベタのタオルを頭から被ると結構涼しい。ちょっとずつ歩を進めると近づく山頂。
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11:30やっとこさ駒峰ヒュッテ。山岳会の人が持ち回りで3ケ月運営している。素泊まり3500円~、水200円、良心的な値段である。管理人さんと長々と談笑。テラス最高。晴れていれば木曽駒方面まるみえの絶景。
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さぁあと100m。「もうお前は俺のものだ、頂上までのこの一歩一歩、ネチネチ責めて愉しんでやるぜぇ」と、歪んだ愛情を内に秘め歩を進める。
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じわじわ責める。(実際、責め苦にあっているのはこっちではある)
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12:00ピーク到着。 途中の昼寝やら何やかやあったが、金メダル級の驚異的な遅さ6.5時間である。
しかし、この「ようやくたどり着いた感」は久々な感じでうれしい。 しんどさと達成感は正比例するのが登山。
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岩も中ア独特の岩である。
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登ってきた避難小屋が小さく見える。 ここまでアミノ酸ゼリー1個と水しか口にしていないが、全く食欲なし。食べれるとしたら、冷えたスイカぐらい。
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南駒方面。雲だらけ。パンを食べるも、とてもじゃないがノドを通らない。顔をしかめながら、グビグビ水で流し込む。拷問。
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木曽駒方面も雲だらけ。。。。もう数時間早く登っていれば、左手に宝剣、右手に南駒という、両手に華の酒池肉林の世界に浸れたであろう。
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13:00下りたくないが下山開始。帰りは稜線歩き。気持ちいいー。
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ランドマーク駒石。結構大きいが、言うほどでも。
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歩く度に小さくなるみどりさんを何度も振り返る。美しい、いい山だった。
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下りも、歩いても歩いても高度が下がらない。何度も言うが「一体どんだけ歩かせるねん!」って感じ。乳酸出まくりで足が痛む。ようやく駒ヶ根市街が見え一安心。結局5時間かかって、ヘッデンのお世話になるギリギリ前18:00に駐車場到着。登山口に向かって一礼。
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「こまくさの湯」で汗を流し、ようやく減ってきた腹に「何が食べたい?」と聞くと、「あさばー、もしくはこってりラーメンでも可」とあり、名古屋に戻って後者を食す。塩分抜けきった身体には染み入る美味さであった。
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本当にキツイ山行であった。避難小屋で一回心が折れそうになったが、何とか登り切った。あそこで靴を脱いで昼寝していたら、敗退していたかもしれない。
夏山は苦手である。高山は涼しいからイイ、陽が長いからイイという話もあるが、先日新城の山で熱中症になり、動けなくなったトラウマもある。やはり、私レベルには猿投山様がいい感じである。
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(2016/08/14)


柿其渓谷 (長野県大桑村)

「あつはなついのぉー」ということで、いよいよ暑くなってきた。4年振りの夏休みは。。。今年もなし。やはり夏休みなんてものは幻想でしかない。

今日は一人でマイ川柿其渓谷へ向かう。
泳いでいると傍観している外人男性が。ここ柿其はなぜか外国人観光客が多い。最近英語を使ってないので、久々話しかけてみた。名古屋から電車を乗り継いで来たオーストラリア人だった。「どや!日本はこんなに美しい川があり、美しい山がある、美しい国だ!そう思うだろ?ハハーン」と無理やり賛同させた。
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暑いが、水は冷やっこく、「ちょー気持ちいぃー」。こんな自然の中で、昼寝三昧。贅沢な時間が過ぎる。
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夏の象徴入道雲。ポイント3.やはり夏は山より川である。
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(2016/8/6)