2016年05月の記事 (1/1)

称名滝

副本部長が購入したカイエンの足慣らしを兼ね、日本一の落差を誇る称名滝を見に富山県立山へ。

280kmをゆっくりぶっ飛ばし3時間ちょっとで立山アルペンルート入口に。「ここから中部山岳国立公園」の看板が出ると風景は一変する。
悪城壁、ジュラシックパークの世界。横2キロメートル・高さ500メートルあり、一枚岩の大断崖としては日本一らしい。
saru2

滝までは駐車場からテクテク20分。大日岳への登山口がある。うぅぅぅ・・・登りたい。しかし今日は滝見物。
saru2

うぅぅぅ・・・登りたい。大日まで6時間。いい感じ。 「そんなに登りたければ行って来ていいすよ、私しゃー帰りますから。帰りは自力でお願いします」と副本部長。 柿其アブ刺され事件の際、私が治療法をネット検索していたら、知らぬ間に「美人ラウンドガール」とかをネットサーフしていたのを根に持っているようだ。
saru2

日本一の落差350mを誇る称名滝はこんな感じ。
saru2


見えてきた。ありゃ、水量少ない。 日本一の称名滝(左)より高い、非公式日本一の落差497mハンノキ滝(右)の水量が少ない。 あまりに大きすぎて距離感が判らない。 500mと言われればそうだが、500mの山と比べるとそうとも思えない。
saru2

那智の滝は133m、華厳の滝は97mなので、その落差は比でない。水量もハンパない。
saru2



物見遊山後、どうしても見たかったものがあり立山博物館へ。 
立山連峰の中で、剱岳は明治後期まで未開の地であり、日本地図の中で唯一空白であった。 立山山岳信仰において剱岳(左上)は針山の地獄として描かれ、登ることが許されない山であった。 (初登頂の際、伝説の山先案内人宇治長次郎は山頂を踏まなかったという)
saru2


1907年陸軍測量部の柴崎芳太郎が剱岳に初登頂した際、頂上で発見された錆び付いた鉄剣と銅製の錫杖。これを見てみたかった。これらは1300年前の奈良時代に奉納されていた(=誰か登っていた)ということで驚きである。
博物館の2Fに実物が展示されているが「撮影禁止」。 盗撮を狙うも、さすが国重要文化財指定、お姉ぇーさんが近くで見張っていて叶わず。 想像していたものより一回り小さかった。 剣はナイフぐらいの大きさ。
saru2


今でも毎年100人が遭難する日本最難関と言われる剱山。 まぁ、そのうちに。
「川潜らー」記事にするか、「山登らー」記事にするか悩んだが、登山要素が濃いので後者に。

(2016/5/28)


摺古木山(2,169m)→しらびそ山(2,265m)→安平路山(2,363m) (中ア 25km/12時間縦走)

先週に引き続き中アに向かう。 中アには(100名山を除く)200名山は3つある。 北から経ヶ岳、南駒、安平路山。 今日は変な名前の安平路山へ。 この変な名前の由来は「下伊那郡本郷町野底に生まれた江戸時代の山師、安平(やすひら)やすいち によって拓かれた山」とのこと。 そうであれば「あんぺいじ」でなく、「やすひらじ」になるべき。 あだ名が「あんぺいちゃん」だったのであろうか? そうであればご家族全員「あんぺいちゃん」である。 またあんぺいちゃんが道を切り開く前は名前はなかったのであろうか? とにかく、あんぺいちゃんに登ろう。


相当な山の中、大平峠に22:00着、04:30起床で、廃村となっている大平宿に向かう。 廃村なのに車がある。 数名ボランティアが生活しているようだ。
surian01


林道に入り、舗装道1km、未舗装の悪路1kmで車止めに。 ありゃ?もっと上まで行けるはずなのに。。。「まっいっか、林道歩こっと」、5:45入山。
surian02


歩いても歩いても登山口に着かない。 もうかれこれ1時間歩いている。 後で確認すると林道は5kmもある。 結構エライ。
surian03


「いくらなんでももう着くやろう」と思っていると、エンジン音が。 「ありゃ、車入れたんだ」と思っていると、四駆のFORDが停ってくれ、「乗っていきます?」とあり便乗。 埼玉からの初老の200名山ハンターだった。 ちょっとの距離であったが助け舟に感謝。 この避難小屋から登山道。
surian04


登り出してすぐ笹風呂。 夜露ですごい水分。 「笹の葉サーラサラ」でなく、「熊笹ベットベト」である。 トレポでバッサバッサ露払いしながら進むが、撥水性の低いパンツはあっという間にベッタベタで、どんどん重くなる。 笹さえなければ、いい登山道。 眺望は結構いい。 対面の山(アザミ山)を「芝生っぽくてキレイだなぁ」と思って凝視すると、やはりそれは笹。。。
surian06


気持ちよさそうである。 
surian07


ノンストップ3時間弱で8:30摺古木山頂。 天気はイマイチだが予想外に眺望はよい(スカっと晴れていればかなりよい)。 途中「直登道50分」と「周遊道70分」があり、前者を選択。 後者の方が笹は酷いが、展望台ある。
surian08


御嶽。
surian09


中ア主峰。
surian10


ここから安平路山へ3時間の縦走。 笹は刈られており、高低差も少なく歩きやすい。 しかしそれも、しらびそ山頂まで、ここから更に濃厚な笹風呂。
surian11


10:34安平路避難小屋着。 土間は開放されている。 
この辺りは熊笹最高潮で胸までゆったり浸かれる笹風呂。 
さてクイズです。「道はどこでしょう」→「わかりません」→「はい正解」
奥に見えているのが安平路山、まだ遠い。
surian12


「第2問、道はどこでしょう」→「わかりません」→「はい正解」
surian13


「第3問、アタックチャンス!道はどこでしょう」→「わかりません」→「その通り、花の都パリ旅行、挑・戦・権、獲得!」
surian14


「第4問、それでは夢のパリ旅行を掛けてアタックチャンス!植物の名前をお答えください」→(♪たーらーらーらーらー)→「くまざさ?」→「お見事パリ旅行獲得!」
surian15


11:30安平路山頂上着。 熊笹だらけ、眺望なし、200名山になっている意味不明、以上! ちょっと北に行くと、すばらしい南駒ビューポイントがあるが、この熊笹では。。。
surian16


下山はバッテバテ。 あんぺいちゃんからの戻りは眺望がいいと聞いていたが、曇りでまぁまぁ。 高低差は激しくないが、さすがに25km/12時間のトレックはキッツイキツイ。 しかし、どんなにエラかろうが自分の足で歩かなければいけないのが登山の本質。 摺古木山に戻るだけでもヘナヘナ。 その後、登山口避難小屋までヘナヘナ。 とどめは歩いても歩いても終わらない林道。 林道を歩き切り、愛車が見えた時の安堵感と言ったら何とも言えない。
surian17


一番好きな花フジ。帰路は153号で帰ったが、いたるところに薄ムラサキのフジが見られ、とてもよかった。
それにしても車は本当に偉大である。人間が考えた生産財で一番便利である。座ってアクセルを踏めば進む、中アまで120kmの道のりも2時間、しかもたったの片道600円程度。
surian18


出会ったのは3人、タヌキ一匹、100億年は七夕まつりができる笹の葉。
減ってきた腹に「何が食べたい」と聞くと、また「あさばー」との返事あり、中華料理屋へ。
surian99

(2016/5/14)

越百山 (2,614m、敗退)

富士山雪焼けで顔面が凄いことになり、リアルフランケンシュタイン状態だったが、目も含め治りつつある。さぁ大好きな中アへいざ出陣。

中ア大好き。宝剣に並び好きな山がある。越百→仙涯嶺→南駒。この25kmのキツイ周回ルートをどのように攻めるか何年も考えている。 まずは下見がてら越百山へ。与田切ルートか伊奈川ダムルートかを悩むが、馴染みある後者を選択。 越百だけでもキツイ。果たして辿り着けるのか、と、吉牛(ネギ抜き)を食し、今晩の寝床道の駅大桑へ。


5:30登山口駐車場からエントリ。先着は2台。
cosmo01


天空の世界へのゲートを超える。
cosmo02


今日も今朝沢は美しい。ここは国有林、不自然でない自然がある。
cosmo03


今朝林道を40分登る。
cosmo04


この男「注意」である。
cosmo05


林道だけでも結構エライ。その後、延々と続く47回のつづら折り、その後延々と続く根の廊下、その後延々と続く白樺急登。名古屋弁で「どえりゃー、エライぎゃぁ」ってやつ。体調悪いのか、いつまでたっても脳内スイッチが入らず、バッテバテ。
cosmo06


今日の秘密兵器はこれ。スニッカーズのミニ。チョコは速攻でエネルギーになるので登山には最適。 ちなみにスパゲッティもエネルギー化しやすい食べ物。登山映画「岳」で小栗旬一が「大盛スパゲッティ食べておいてよかったぁ」と言い、長澤まさみも大盛をバクつくシーンには意味がある。ちなみに長澤まさみが豊田出身の福田彩乃にしか見えず残念。
cosmo07


2000m近辺から眺望が拡がる。枯れ木もとてもいい風情。 もうバッテバテ。老人並みの歩み。ここ7日で5座登っているので疲労が回復しきれていない。
cosmo08


三の沢岳。かっこいい。白山から富士山との直線上にあるため富士山と勘違いするらしいが、私が白山から見たのは富士山だと信じている。独立峰だったし、斜面に極太マジックで「富士山」と書いてあるのが見えたので間違えようがない。
cosmo09


御嶽上部は雲隠れ。
cosmo10


2200mぐらいから雪。急斜面なのでスパイクでなくアイゼンを選択。久々トレポも使用。ちなみに私は年中雪山用のでかいバスケットを付けている。
cosmo11


しばらくすると豪雪の踏み抜き地獄。何度も足の付け根まで踏み抜く。両足踏み抜くと大変。誰もいないので独力で脱出せねばならない。
cosmo12


南駒と仙涯嶺。。。。美しい。深田久弥はバカである。この山を100名山から最終的に落とした。だいたい、深田なんて奴は東大出ようが欲にまみれたロクな奴でなく。。。。。
cosmo13


と思っていたら踏み抜いた。



支離滅裂なトレースを辿り、トラバし、下り、11:00何とか赤い屋根の越百小屋に到着。ここまで5.5時間。疲かれたぁ。。。もうだめ、今日はここまで。この小屋の背負子バイトだけはやりたくない。ちなみにこの小屋の親父さん、ビール1ケースを背負って縦走するらしい。
cosmo14


避難小屋の方は冬期開放しているので泊まろうかとも思ったがやめ。
cosmo15


中庭からの眺望。日差しが強くなってきた、富士山の二の舞はゴメンだぜ、サングラスを。。。。。あっ、忘れた。。。。「お・ま・え・は、ア・ホ・かぁ・!!」
越百。。。あと少しで俺のものなのに。。。ここから200m、頑張れば行けるが、この1時間弱を登り切る気力が出ない。ちなみにコスモと呼ばれており、標識にもKOSMOと記載されているが、まず英字で書くなら COSMO の方がいいと思うし、もっと言うと コシモが正解らしい。
cosmo16


仙涯嶺。。。もうそこなのに。
cosmo17


南駒。。。。行きたいのに遠い存在。
cosmo18


下りもバッテバテで、ようやく林道到着。再びこの男「注意」。朝より顔は幾分シャープになったが、足は短くなったような。
行きも帰りも誰一人会わなかった。会ったのはリス一匹だけ。
cosmo19


4時間かかって駐車場へ到着。帰り支度のカップルがいたので声をかけると、テン2泊で空木へ行ってきたとのこと。中ア通で面白い話がたくさん聞け盛り上がっていたところ、何と保見中出身とのことで猿投山の話で更に大炎上。まさか中アで猿投山様の話で盛り上がれるとは。。。ちなみに前日猿投山で出会った女性も「東京から帰省ですが、北アで会った人から猿投山の話があり、愛知県出身なのに登ったことがなかったので来ました」と。猿投山様すごい。 結局30分以上話し込んだ。 また会ったら声かけてください。
敗退という不甲斐ない結果ではあったが、大好きな藤の花がきれいないい一日だった。 帰りはお気に入りの19号沿い瑞浪のあたかで夕食。
cosmo20


しんどかったが三峰制覇のいい布石になった。 
cosmo99

(2016/5/5)

霊峰富士 (雪の富士山制覇 本編)

いよいよ雪の富士山に立ち向かう。何年も頭で妄想登山し続けてきた計画。風さえなければ勝機はある。

先日の「登山経験のない東京高2、軽装・長靴で雪の富士山に単独登山。7合目で動けなくなり、携帯で母親に救援要請」の話。当然ネットでは「無知すぎて怖い。。」とか「雪の富士山をナメてる」とか「山を知らない素人さんはこれだから困るなぁ」など、ボコボコに叩かれた。全くその通りである、しかし、この少年の冒険心だけは褒めてやるべきである、ある意味うらやましい馬鹿さ加減である。許されるのは今だけである。チャレンジを評価するといいながら、失敗すれば糾弾され、責任をとらされるという合理的で不条理な社会に出る予行演習だと思えばいい、と、後述のクレイジーなお姉ぇーさんと語り合った。Anyway、男の子には冒険が必要である。

西白塚駐車場から。ここの道を通るといつも寄る、富士山の全貌を間近で見れる最後のポイント。さびしい独り旅なので誰も相槌を打ってくれないが、終日何度も口ずさんだ言葉がある。。。。それは「富士山デカっ」
GW前日冬期閉鎖が解除されたスカイラインの18:30夜間閉鎖前にゲートをくぐる。ちなみに18:30を超えても。。。。ゲートは手でどかせれる(らしい)。そんなこんなで5合目を目指す。
2016yukifuji01


越前岳に登った時うれしいことがあった。今年初のでっかい入道雲。「夏男」で検索すれば上位5位にヒットするであろう私。夏の象徴である入道雲大好き。スカイラインを登ると、その入道雲が横に見える。なんかうれしい。
2016yukifuji02


5合目着。先着20台くらい。予想以上に多い。
晩飯は赤いきつね。気圧差でパンパン。ふたを開けると「ポンッ!」と弾ける。山メシの定番カップ麺は、飽き飽きしているのでほとんど食べないがしょうがない。ちなみにどん平衛は数年前の商品改良で明らかにおいしくなくなったため、それ以来赤いきつね派。
2016yukifuji03


夜景が眺望できる静かな場所に移動。みんな知らないが5台分くらい2400mからの夜景を独り占めできる場所がある。見上げれば信じられないくらいの星、見下ろせば絶景夜景に挟まれ、21:00就寝。
2016yukifuji04


熟睡できず、何度も目が覚め、4:30起床し、登山口横に戻る。活気づく山バカ達。トイレを済ませ、歯を磨く。口が気持ち悪い状態でこの山に挑みたくない。というものの、しまむらで買ったパンツを履き替えるタイミングを失い、同じパンツ三日目でした。
(これ以降の写真は夜景モードのままだったので色がイマイチなのはご容赦)
2016yukifuji05


登山口は「冬期閉鎖」とバリケードされているが、山バカには温泉街の「歓迎」の看板にしか見えない。無事ピークハントできるのか、生きて還れるのか、胸の高鳴りを抑えられない。こんな危険好きに産んでくれた母親に感謝し、アミノ酸を流し込み、ピッケル片手に、5:30バリケードを突破。
2016yukifuji06


ひたすら続く、退屈な溶岩道を無言で登る。宝永山に朝日がかかる。寒くて汗は一滴も出ない。とにかく終日晴天であることを祈る。しかし、この祈りが通じることが、後の惨事につながるとは全く予想せず。。。
2016yukifuji07


6合目ぐらいから断続的に雪。まだノーアイゼン。
2016yukifuji08


元祖7合目山小屋の屋根に座りアイゼン装着。ここまで寒くて汗は一滴も出ず。微風で体調よく楽勝モード。本日は晴天なり。
2016yukifuji09


8合目で会ったスキーを担いで登ってきた関西弁のお姉ぇーさん。毎年お父さんと頂上から滑降する山スキー親子とのこと。ガチガチの雪質にも「こんなん大丈夫ですよ」と。かっこぇぇ。スキー、ボードを担いだ人がチラホラ。
2016yukifuji10


感動的なフジヤマブルー。ここ8合目3,250mまで2時間40分(8:10)、いいペースであるが、かなりバテ気味。8:10と言えば、いつもは通勤地下鉄で登山道を研究している時間である。ピッケルは3cmぐらいしか立たないガチガチ雪。さぁ、遊びは終わり。ここからリアル地獄の始まり。グローブを極寒用に変え、アミノ酸2袋目を流し込み、気合いを入れ直す。雪が眩しい。あっヤバイ、ゴーグルもサングラスも車に置いてきた。
2016yukifuji11


9合目3,460m(9:30)。更に磨きがかかるフジヤマブルー。頂上近づいたがまだまだ。登れば登るほど酸素は薄くなる。頭もぼーっとしてきて、呼吸も乱れっぱなし。究極のハァハァゼイゼイの世界。10歩毎に止まって呼吸を整える。
登れば登るほど風も強くなり、直前ダイエットに失敗した75kgの身体でさえ飛ばされそうになる。強風が吹くと、とっさに固い氷面にピッケルを打ち付けねじ込み、片膝立ちで身体を低くして、数分ブリザードが止むのをじっと待つ。氷粒がバチバチ顔に当たって痛いが、目をつぶってしまうと平衡感覚なくなり滑落するため、薄目で耐えるしかない。そんなブリザードを何度も凌ぎながら歩を進める。この日の天候はかなりの好条件であるが、それでもさすが富士山である。なぜこんな厳しい気象になるのか未だに解明されていないらしい。
2016yukifuji12


9.5合目3550m。もうヘロヘロ、体力の限界。立ち休みの間隔も10歩以下になっている。「行く?無理せず辞めとく?」、進退を自己に投げかける。返ってきた答えは「登り切ってみせる!」。
ちなみに最近のピッケルは50cmのフック型が主流だが、私は昔ながらの70cmストレート。
2016yukifuji13


フジヤマブルーは最高潮。白銀が目にグサグサ突き刺さる。腹をくくったので、日本一の厭世家も前向き。敗退はない。
2016yukifuji14


目視で頂上鳥居確認。この辺りは発狂しそうな位しんどい。鼻水とまらず呼吸制御不能。5歩毎に立ち休憩。すぐそこに見えているのに1時間を要する。全然進まない。エベレスト無酸素登頂する登山家は信じられない。
2016yukifuji15


頂上が近づくにつれ、うれしさこみあげてくる。11:02 ピークハント。やったぁ。。。。グサッと勝利のピッケルを突き立てる。この写真を撮るために、死ぬ気で5.5時間登ってきた。
2016yukifuji16


精魂尽き果て、雪の上でゴローン。こんな達成感に満たされた山行は久しぶりだった。初めて猿投山様北壁を登り切ったときの感激以来か。
2016yukifuji17


浅間大社でパシャ。 写真のためフェイスマスクを外したが、凍える寒さ。気温はマイナス10度くらい。風は10mぐらいなので体感はマイナス20以下。極寒用グローブでも指先の感覚は弱い。
2016yukifuji18


今日は剣ヶ峰より行きたいところがある。
2016yukifuji19


誰もいない三島岳(3,734m)へ。これでも登るの結構大変。氷と雲上の世界に独り浸るも、強風で凍え死にそう。
2016yukifuji20


続いて浅間岳(3,722m)へ。
2016yukifuji21


今日の足ぶらり。落ちたら大内院へ急降下。このスリルがたまらん。
この状態で飯を喰うが、既に新鮮な酸素をたらふく吸っているため、全く食欲なし。おにぎりも半分凍っており、喉を通らない。ここまで水分もほとんど摂っていない。
2016yukifuji22



下りたくないが13:00下山。登山の無情。
2016yukifuji28


大嫌いな富士山下山だが、雪山下山となればお手の物。バテバテの登りで抜かれた人数の3倍以上ぶっこ抜いてあっと言う間に7合目。
2016yukifuji23


夏道溶岩道はキツイし全く面白くない。宝永山が見え出すと一安心。
途中から、福岡から一人で登りに来たお姉ぇーさんと一緒に下山。下山後、このまま奥穂に向かうという。利発で、愛想がよく、長身で、歯がきれいで、好みではあるが、こんなクレイジーな女性をかみさんにはできないと思った。
2016yukifuji24


昨日登った愛鷹山群を見ながら、16:00駐車場到着。クレイジーなお姉ぇーさんと「また、どこかで!」と惜別の言葉を交わし、車に乗り込む。
出会った女性のことばかり記載しているので、「なんだ、女性も結構登ってるじゃん」と錯覚することなかれ。女性はほとんど登っていない。女好きが書く記事をまともに捉えてはいけない。
2016yukifuji25


下界に戻ってきてしまった。。。。高度が下がる度に、「ピキッ、パキッ」と音を立ててくびれたペットボトル。
2016yukifuji26


ようやく減ってきた腹に「何が食べたい?」と聞くと、「あさばー」との返事あり、辿り着いたのは富士山がよく見える中華料理屋。
おばちゃんに「富士山よく見えますね、今登ってきたんですよ」と言うと、「またまたウソばっか、雪あるから登れる訳ないじゃん」と笑われたが、雪焼けした顔を指さすと納得してくれた。
2016yukifuji27


鷹の湯に戻り、ジェットバスでマッサージ。筋肉痛もなく、体力的にはもう一回登れと言われればいけそう。三連投目雨ケ岳へ向かうか考えるも、鼻水が止まらなくなったのと、車中泊が辛くなってきたので帰名を選択。車中もくしゃみ連発。

帰路は順調だった。長篠までは。。。運転中に急に前の車がかすれて見えることに気付いた。右目も左目もおかしい。そのうち、視野全体が白く覆われ、全てのものが二重に見え、ライトが膨張して眩しく、目を開けていられない状況に。白内障の手術をした母親から聞いた症状と同じである。ヤバイ、危険好きだが嫌いな危険な状況。終日無防備な状態で白銀の世界にいたため、目が焼けたのである。「帰れるのか。。。」と味わったことのない恐怖と闘いながら、何とか家に辿り着き、速攻で就寝。

翌日も目は回復せず、開けていられない状況。どうしよう治らなかったら。。。
医者はやってないし。。。。とりあえずサングラスをして猿投山様に登った。
GWらしく家族連れで賑わっており、たくさんの「すいません、シャッター押して頂けますか?」に応えるために。
夢を叶えるための犠牲が失明ではシャレにならない。このブログを仕上げるのも、超大変だった。馬鹿はどこまで行っても馬鹿である。

(2016/4/30)

後記
三日目で目はほぼ回復したが、焼けただれた顔は皮ベロベロでフランケン。街にいるとジロジロ見られて恥ずかしいので、中アにでも登って来よう。

越前岳 (1,504m、雪の富士山制覇の旅 前菜編)

3年ぶりのGW。10連休もある。「働きたい奴は好きなだけ働いてよし。俺は帰る!」と部下にやさしい言葉を残し、終業定時で会社を脱出し、夜の高速をぶっとばす。いよいと長年の夢であった計画「雪の富士山制覇」を実行に移す日が来た。いきなりの御馳走は身体に悪い。前菜と食後のデザートも必要である。立てた計画は以下。

 0日目 : 愛鷹山山麓に前夜移動、車中泊
         ↓
 1日目 : 朝入山、越前岳で登るべく富士山見てまったり
         ↓
        富士宮市街に戻り、風呂&買い出し
         ↓
        夜間閉鎖前18:30までに富士山五合目へ
         ↓
 2日目 : 朝5時からアタック
         ↓
        昼前ピークハント
         ↓
        13:00下山開始、16:30駐車場
         ↓
        市街に戻り、風呂&買い出し
         ↓
        朝霧高原の雨ケ岳に移動
         ↓
 3日目 : 朝、雨ケ岳入山
         ↓
        制覇した富士山見てまったり
         ↓
        風呂&帰路

 4日目 : 猿投山でまったり回想


まずは愛鷹山に登るべく、469号線を走り、富士サファリパーク隣の十里木の登山道口駐車場に23:00頃着、紙ありのきれいなトイレはうれしいが、国道沿いでそれなりの交通量のため、近くの高級別荘地に移動し満開の桜の下で今日も路上生活。6時に駐車場に戻るが、天候悪し。天気予報では、朝3時から終日晴天マークなのに。何名か登っていくが、「焦ることはない」と、ひたすら様子見。が、しまいには豪雨となる。意味判らん。
echizen01


ようやく天候回復の兆しが見え、9時入山。こんな感じ。今回は200名山である愛鷹山塊の最高峰越前岳だけに留めておく。
echizen02


道幅も広く、とても登りやすい。富士山ビューポイントがいくつかあるが、ぶ厚い雲で何も見えず。晴れていれば富士山どっかぁーんの、ここに来るだけでも価値はあると思う。
echizen03


中盤から根の廊下。
echizen04


おっ、宮標石発見!計2個見つけた。
echizen05


などと言っている間に2時間弱で頂上。だが、ぶ厚い雲で何も見えず。ハイカーもみんな残念がり、下山する。
echizen06


神奈川からきた若夫婦と仲良くなり時間を潰し、粘ること2時間、奇跡は起こる。歓喜の声が上がり振り向くと、何一つみえなかった状況が一変しており、駿河湾、三保の松原どっかぁーん。感動的な景色。
echizen07


富士山もいい感じに。ふっふっふー、明日の今頃にはお前は俺のものだ。
echizen08


下山後、いつもの鷹の湯で汗を流し、しまむらでパンツを買い、いざ富士山五合目へ!
echizen09

(2016/4/29)