2015年11月の記事 (1/1)

宇連山 (929m)

いよいよ寒くなってきた。マイ登山シーズンの開幕。オープン戦は、大好きな新城の山で気になっていた宇連山へ。山用に買い溜めした安いユニクロの更に安売りセールの1280円シャツを着て、朝8時に愛知県民の森から登山開始。

どなたかのブログを見て、「この岩場のルートで登りたい!」と決めていたのは西尾根ルート。尾根にとりつくまで大変だが、御覧の通りの岩場を見た瞬間、思わず顔がほころぶ。山の中で独りニヤニヤしてるおっさんは変質者以外何者でもない。
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こういう見晴らし台がポイントポイントにある。見晴らしはよくニヤニヤ継続中。
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ようやく宇連山が見えてきた。いい山容である。ニヤニヤ継続中。
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この愛知県民の森のいいところは、尾根ルートが整備されており、一周できることである。ニヤニヤ継続中。
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しかしニヤニヤも最初だけ。アップダウン激しく、何個もピークを越える。後半は岩場がなくなり、ひたすら急登。汗だく。平均的な男性登山者よりかなり遅い上、バテバテで足を怪我した亀のような歩み。気付くと4時間経過し、ヘロヘロで頂上到着。
体力なさ過ぎというか、脚力に比べ体重重ぎ。中学の頃は仮面ライダーさながら腹筋6個割れで、女子からの「触らせてぇー」というリクエストに自慢げに触らせていた腹も、35年経った今では「安心してください、履いてますよ」の人に近いレベル。思い起こせば15kg痩せた1年前はこんなヘバらなかったなぁと自分の不摂生をうらやむ。
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見晴らしのいい岩場から大好きな三ツ瀬明神を拝む。男前でかっこいい山である。
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その右肩に雪を被った富士山もくっきり。
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下りは色々あるルートから亀石の滝とやらを通るルートを選択。ここまでかなりの急下りだったので汗だくだく。冷たい水でクールダウン。水量乏しいが、水量ある季節はいい滝のはず。
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ここから平坦な林道を1時間。やれやれ。期待していた紅葉はチラホラ。
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途中、全県の木が植えられているが知らない木ばっか。
山形サクランボって。。。サクランボって果実の名前で、ソバと同じように、主従が逆転してサクランボの木が正解では。。。栃木トチノキって。。。一層のこと名前変えてトチギにすればいいのに。長野シラカンバって白樺と別物?とツッコミ所満載。
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今日も不動の滝は美しい。
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予想外にきつかった登り4時間、下り3時間、13kmの開幕戦はメッタ打ちの黒星スタート。
しかし累計標高1900mとは。。。富士山の1700mより長く、白山の2360mに次ぐ距離だ。よく判らん値だが、とにかく疲れた。
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霊峰富士 (3,776m)

5ケ月に渡る東京出張ホテル暮らしも一段落。いよいよ一番登りたくて一番登りたくない山に登るかと思案する。
毎年、富士山スカイライン冬期閉鎖開始・解除日を富士土木事務所に確認している。今冬の開始を確認すると、11/10(火)17:00とのこと。「えっ?早っ。今週末が最後じゃん、しかも日曜は雨だから土曜しかないじゃん」。てなわけで、東京出張から19時に帰宅し、急いでパッキングし、20時に出発の弾丸登山決行。
ちなみに今年の富士山スカイラインの交通規制は以下だった。
 04/24 11:00 冬期閉鎖解除(夜間18:30~7:30通行止めあり)
 05/15 18:30 夜間通行止め解除 
 07/10 9:00 マイカー規制開始
 09/10 12:00 マイカー規制終了
 11/10 17:00 冬期閉鎖開始 
いよいよ日本で一番高いところでタバコを吸う日が来た。


新富士を降り、まずは風呂探し。静岡県民は早寝らしく、どこも20時に閉まる中、「富嶽温泉花の湯」いうとっても不思議な温泉施設へ。死海より高濃度の塩風呂、歯ブラシがあったのはGOOD。泊り登山に歯ブラシは忘れがちである。最後は冷水を浴び、身体ポカポカのまま、漆黒の道をブッ飛ばし、5合目を目指す。
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スカイライン料金所跡。タヌキや、トナカイに見間違えるほど立派な角の鹿が次から次へと現れるナイトサファリ状態。カーブを曲がると、急に現れるため危ない危ない。
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夜中1時に五合目駐車場着。車は10台ぐらい。気温3度。空を見上げると信じられないくらいの満天の星。写真では100分の1も伝わらない。イーモバ通じる不思議な標高2400mで爆睡。
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目覚ましなしで起きる年寄り体質なので5:50起床。ちょっと寝坊。うっすらと霧。
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気温の予測が立たず何種類も持ってきた防寒具から、最適なものを選択。いつも何かを忘れるので指差し点検。いつもと違うのは高山病対策の頭痛薬を小銭入れに入れる。逆に不要なものは全て置いておく。「あっ、あれ忘れないように」と、先日買った例のTシャツをザックに入れる。20年間探し続け、ようやくアメ横の胡散臭い店で発見した廃版のワンレンズのサングラスをかけ準備万端。
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浅間神社まで4h20mかぁ。まぁ、そこまでかからんやろうとタカをくくる。
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さぁセルフ拷問の幕開け。あれが山頂?思ったより近いし、滑らかじゃん。
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(新)六合目。宝永山(2,693m)へはここから。
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雲海。ひたすら雲の海。
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新七合目。すでにヘロヘロ。歩いていて気付いた「この山。。。面白くない。ここまで十分キツイし、もうやめたい。。」
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宝永山も下。
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元祖七合目(山口山荘)。3000mの世界へ。ここまでも想像以上にキツイが、上を見上げる度にめげる。空は青くて気持ちいいが、もう十分キツイし、面白くない。やめたい。
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極めて歩きにくい溶岩道をひたすらひたすら歩き八合目(池田館)。ここからは浅間大社の私有地らしい。
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一の鳥居。富士宮口頂上がようやく見えるが、もうイヤ。遠すぎる。やはり体調がおかしい。寒さで鼻水ダラダラで手鼻連発。とにかく空気薄く、すぐ息が上がる。軽い頭痛も。「頭痛薬飲もっかな」と小銭入れを探すと、「あっ、小銭不要だと思って車に置いてきた。。。」
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雲が切れて駿河湾が見える。やはり高度感はある。気温は低く、上着を脱いでちょうどいい感じ。
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もうバテバテ。独り言をいう気力もない。死にそう。とにかく足を動かせば頂上に近づくだろうと一歩一歩進む。もう数年は溶岩は見たくない感じ。
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九合目3460m。一服していると「まだタバコ吸う奴がいるのか」と小言を言われたので、「あぁ、すいませんねぇ。いいですよね、吸わない人は」とイヤミ返し。すでに足が動かず超ペースダウン。空気が薄いとはこういうことなのか、とにかく息が切れる。ホテル暮らしがタバコの本数を増やし、呼吸機能が低下していたのを実感していたところ。
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見上げると山頂がちょっと近づいているが、まだまだ遠い。。。とほほ。しかし、ここ九号目でっせ!?普通、九合目と言えば「勝ったも同然」と思うが、十分敗退してもおかしくない。
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山頂の鳥居が視界に入ったが、死にそう。。。本当に死にそう。数歩歩いて、トレポに額を乗せ立ち休憩を繰り返す。誰だ、こんな山造ったのは。こんなもの造るから登りたくなるんだ。。。。もう十分負け。白山は暑さとシャリバテで負けたが、この山は単純にエライ。
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死にそう通り越して、お前はもう死んでいる状態。
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やっと富士宮口頂上の鳥居着。
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もう少しすると、この鳥居も雪の下である。
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何度も写真で見た浅間大社に半死で到着。いや、半分以上死んでいる。看板の4h20mを大幅に超えた5h10m。情けない。。。。
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格好つけて立っているが、登山者を名乗る資格はないヘバりよう。
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頂上はこんな感じ。お鉢巡りをする時間はない。金明水・銀明水もパス。本当は八神峰(駒ケ岳(浅間ヶ岳)、大日岳(朝日岳)、伊豆岳(観音岳・阿弥陀岳)、成就岳(勢至ヶ岳・経ヶ岳)、久須志岳(薬師ヶ岳)、白山岳(釈迦ヶ岳)、剣ヶ峰、三島岳(文殊ヶ岳))を周りたかったが、ここまで時間が掛かり過ぎたので次回の愉しみに。
ちなみに、富士山の頂上とは、どこか一点ではなく、この火口外周のいずれの場所も頂上と言うらしい。
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まだ終わりではない。ここからが一仕事。日本の最高峰剣ケ峰を目指す。
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お鉢。ハチというと、関根勤がマネするのRギアの「ハチぃー」を思い出すのは私だけだろうか。
観測所跡までは結構急坂。あと30mというところで、「ピキッ」という音とともにモモに痛みが走り痙攣。「あぁ、やっちまった。。。。何故かいつもゴール直前でこうなるんだよなぁ」と座り込み、塩キャンディを口に含み、ももを数分マッサージし、屈伸できること、歩けることを確認し、再開。
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そんなこんなで12:00に剣ケ峰の二等三角点タッチ。風も弱く、歯が震えるほどではない。頂上は10人ぐらい。偶然、半分以上タバコ吸う人で、みんなで肩身の狭さを語り合い、どのメーカのライターが点きやすいか情報交換。
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この日のために買ったお気に入りの富士山Tシャツを手にパシャ。浅草の仲見世を三往復し探しまくるも気に入るのなく、あきらめていたところ、宿泊ホテル近くの後楽園ドンキで偶然発見したお気に入りのシャツ。本当は着替えたかったが気温0度なのでやめ。
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このTシャツ、ただの富士山Tシャツではない。裏はこんなんで、一目惚れで購入。
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浅間大社に戻り、13:00下山開始。雲海も溶岩も、もう当分ノーサンキューって感じ。
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何やってんでしょう、こんなところで。ここまでして登ったのに、また下りなければならない無情さが登山の本質。
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下りは溶岩道は避けブル道を。傾斜は緩まるが、歩く距離は2倍以上。踏み固められていないため、ズリズリ滑り落ちながら歩くので、かえって体力を浪費することに気づいた。全然有効じゃない。しかも、誰ひとりいない。草木もない溶岩だけの何もない世界を独りトボトボ歩く。脳裏に流れるBGMはドナドナ。蹴る小石は死ぬほどある。
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8合目あたりから雲に突入し、3m先も見えない。頭も身体もベトベト。疲れて何度も路肩に座り、右も左も分からない真っ白な世界の中、タブレットで自分の位置を確認し、あまりの進捗の悪さに絶望的な気分に陥る。そんなこんなでヘロヘロで16:30に駐車場着。
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富士山。日本人ならみんな好きな山。美しく、神々しく、一番日本的な風景。
しかし、それは端から見たときの話で、入山すれば、これ以上に厳しく、何もない山はない。登っていて全く面白くない。やはり、富士山は外から見るに限ると思った。日本一高い場所を踏んだ達成感はあるが、それ以上に疲労の方が強く、思ったより満足度は高くなかった。また、残念ながら、この山の登山を愉しむほどの体力はまだ備わっていないと痛感した。やはり自分には登り3時間程度の2000m級が合っている。登り5.5h、下り3.5hでさすがに足は限界。富士宮市街に戻り「鷹の湯」という、こじんまりした温泉施設に飛び込み、ジェットバスで筋肉をもみほぐすが、やはり何年振りの筋肉痛。
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ちなみにスーパー爺さんに会った。登り七合目で追い抜かれ、九合目で下ってこられたのとすれ違い、下り八合目ですれ違い、「あれ、さっきすれ違いましたよね?二往復ということですか?」と聞くと、4日連続で二往復してるとの話。最終的に、私がゴールする直前で追い抜かれた。

(2015/11/07)