2015年02月の記事 (1/1)

伊吹山 2015冬 懲りもせず再び

さぁ、ど晴天。また伊吹山へ足が向かう。
「お前は、あのエラさを、また味わいたいのか!月に2回も!どMか?」と声が聞こえる。

駐車場のおばちゃんに「この前300円にしてもらったから、今日は500円払うよ」と渡すと、「いいよ300円で。又来てくれれば」と200円バックされる。
ゲイター忘れも、3度目の正直で準備万端、レッツゴー。1合目はドロドロ(これが、この山のイカンところ)既に猛汗だく。2合目から雪だがやっぱドロドロ。
白山でのしゃりバテ(血中糖分が欠乏し、力が出ないこと)の教訓から、朝はコンビニサンドイッチを食べたが、何故か力がでない。「こりゃ、アカン」と敗退も頭をよぎる。
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まぁ、空の青いこと青いこと。ど晴天。だから登りに来た。しかし、力が出ない。
3合目でアイゼン装着しよっと。。。。ない!やってもーた。車に忘れてもーた!体調不良もあり、もう頂上制覇はあきらめ、5合目を今日のゴールに設定。
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5合目の自販機は雪の下。よーく冷えてるはずであるが、金も入れれなきゃ、取り出し口も雪の下。
「さぁ、どうしよう。。。とりあえず6合目避難小屋まで行ってみよう」と、オニギリをパクつく。
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前回よりずっと歩き易い。気付くといいペースで6合目。「ここまで来て、ここで終わりは情けないわなぁ。でもアイゼンなしで、この急登を登れるのか?まぁ、とりあえず7合目まで行ってみよう」
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琵琶湖の向こうの比叡山もくっきり。母親の実家が大津なので、親近感あり、いつか登りたい。、
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オニギリで血中糖分が回復したのか、エンジンかかってきた。気付くと7合目。「ここまで来たら、行くしかない」
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ハァハァ、ゼイゼイ、汗だくで、ひたすら足を前に進める。登り易い雪質のためか、オニギリ効果か、脳内スイッチが入ったためかよく判らないが、前回よりずっといいペース。とにかく、真っ青な天に向かって延びる白い道なき道を登る。記憶は飛んでいるが、難所の8合目も過ぎ、稜線到着。
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まずは誰も行かない西の峰に向かう。ホイップクリーム製造工場発見。地吹雪すごく、顔面にバチバチ当たり痛い。目も開けられない程の強風で転倒。危ない危ない。
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メインルートに戻ると風穏やか。木はみんな雪の下。
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頂上が見えた。勝った。。。。しかし前回より全然楽だった。登山は、お初はキツく、ピークやエラさを脳が理解した二回目は楽になるものである。エライ思いのほうが脳に焼きつくから、一回目の方が記憶に残る。
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風びゅーびゅーで寒い、寒い。イノシシの祠もホイップクリームまるけである。100万キロカロリーはあるだろう。
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お決まりタケル君とパシャ。冬のタケル君は、スーパーサイヤ人というか、タカラジェンヌというか、インディアンというか。。。。
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東の峰にも足を伸ばす。地吹雪すごく、顔面防御必須。顔を守るためネックウォーマを下げると、頭が冷えて痛い。頭を守るため上げると顔が痛い。んんんん、難問。解決策は子顔の手術をするか、雪山登山はやめるか。答えは簡単「次回はフルフェースにすればよし」。そもそも、ネックウォーマーは文字通り、首に巻くものなので無理がある。
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下りは、前回覚えた尻スキー。「あの人、すごいスピード」と周りが声を上げるほどの猛スピードで、あっという間に五合目。1合目下のドロドロを避けるため、距離は5倍くらいになるが舗装道路を歩く。そして廃ゴンドラ乗り場に到着。おっ!200円の駐車場あるじゃん!しかし、おばちゃんとの絆は固い。

(2015/02/21)

伊吹山 2015冬

雪山に登りたい衝動を抑えられない。この冬ロックオンしている雪山は2つある。
その一つは伊吹山。1日で11mという積雪世界記録を持っている山。風速10m以下の日は年に5日しかない山。平均気温は稚内と同じ山。1500mにも満たないのに不思議な山である。

久々の連休。9-12時だけ「曇り」の予報に悩むが、雪が少なくなってきているという情報に焦りを感じていたので、「行くしかない!」といざ出陣。
BGMは最近お気に入りのFuzzyControl(吉田美和のダンナのバンド)。
ETC不調で関ケ原出口であたふたしたが、かなり遅めの9:30登山口駐車場着。おばちゃんの「値切ってでも客確保」の口振りに便乗し、500→300円。(えぇ大人が値切ってすんません)
防水スプレイかけて、ゲイターを。。。。。あちゃ、また忘れてもうた。気温3℃。
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二合目までは雪なし。その代わりドロドロ。靴に泥がこびりつき、ズボン汚れまくり。
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三合目手前のコーナーを曲がると、伊吹山全貌とご対面。一気にテンションが上がる。天気はよい。雪山には青空が似合う。
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三合目でアイゼンを装着し、ガッツガッツと歩く。
五合目で天気予報通り、ガスが出だしたが、「まぁ、大丈夫やろ」とタカをくくる。
既に汗だくでシャツはベタベタ。顔からは汗が噴出し、目に入る。タオルを絞れば、ボタボタっと高濃度の親父汁が滴り落ちる。
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とにかく登る。夏はジグザグの登山道を登るが、冬は道はない。よって延々と直登。休む場所もない。尋常じゃないエラさ。
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とにかく登る。
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琵琶湖を背にして、とにかく登る。汗ボタボタ。
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とにかく登る。登山者は結構いるが、6合目を過ぎると誰も喋らない、喋れない。聞こえるのは、ザックザックとハァハァ、ゼイゼイだけ。恐ろしい汗。胸のボタン全開。シャツはベタベタ通り越して汗浸し。塩分補給の塩キャンディを口に含む。
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こんな急斜面を一歩一歩、先人の足跡をなぞり登る。感覚的には垂直。意識朦朧、思考能力ゼロ、無の境地に達している。この辺りの記憶は飛んでいる。
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下山者はへっぴり腰。滑落する人多々。かなりのスピードで、数10m滑り落ち、映画のようにピッケルを地面に突き刺し何とか止まる人多々。体力がなくなっている帰りを考えると不安だが、とにかく登る。
一番キツイ七・八合目あたりは、30歩進んで10秒立ち休憩を繰り返す。敗退は頭にない。ヨチヨチでも足を前に出せば、いつかは頂上に辿り着けるのを信じているから。
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ヘナヘナになりながら、やっとこさ九合目!ここまで来れば登ったも同然。
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稜線に上がれば緩やかな傾斜。天気もよい。遮るものは何もない。
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白イノシシの神様の祠が見えてきた。やったぁ。。。勝った。。。。。
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山小屋売店は雪の下。1Lの水筒の冷たいお茶も残りわずか(私は真冬でも冷たい飲み物しか飲まない)。ラーメン用に持ってきた500mlの水は飲み水に周さざるを得ない。
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着いた。。。。喜びひとしお、寒さひとしお。
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猿投山様祭神の弟君の碑でパチリ。気温はマイナス5℃くらいかな?雪焼けで顔真っ赤。しかし、なんちゅう格好や。。。。
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越美の山をバックにパチリ。動かなくなると、汗浸しの身体が急冷され、「ピキっ」の音とともに、何度も足がつる。かなりヤバイ状況。あまりの寒さに、半分凍ったおにぎり1個を食べ、30分くらいで、つりまくる足にムチ打って下山。
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そして、下山時に雪山の恐ろしさを知る。
滑落した。ほぼ垂直に思える一番急なところで、足をとられ、尻餅をついたと思ったら、全然止らず、どんどん加速し、急斜面を30mくらい滑り落ちた。アイゼンの歯とストックで、止まると思ったが、制御不能な状況に、冗談抜きで焦った。ガケがあるような場所ではないので、命の危険は感じなかったが、滑り落ちる先に、人の塊が目に入った。「ヤバイ、ぶつかる!」と人間ボーリングが頭を過ぎったが、必死で踏ん張り、何とか5m手前で止まり、事なきを得た。
何か様子変と思い見ると、30代の女性が木に挟まり、イタイイタイとうめいている。滑落し、木に激突することで何とか止まれたが、肩を脱臼し動けなくなり、同行の男性が救助を求めに下山したとのこと。ザックを外すのを手伝い、楽な体勢にしてあげること以上どうすることもできないので、励ましの言葉を残し、下山の足を進める。雪と格闘すること1時間ちょっとで3合目に到着。プロペラ音が聞こえ、見上げると、オレンジの県警ヘリが山上を旋回。山岳警察、消防団の姿も。どうやって運搬するんだろう、山岳保険入ってるのかなぁ。。。と下世話な心配。
しかし、自分が滑落するとは思ってもみなかった。制御不能の状況に陥り、人間の無力さを思い知らされた。やはり、雪山、自然をナメてはいけない。
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(2015/2/7)