2013年04月の記事 (1/1)

大杉谷 (千尋滝、シシ淵、にこにこ滝、平等嵓)

Osugi
GW10連休。行ってきました、吉野熊野国立公園内、奈良と三重の県境に位置する日本三大渓谷の秘境大杉谷。昨年の感動が忘れられず、冬も「大杉谷、い・き・た・い」と何度もつぶやく。そして「これと同じ写真が撮りたい」と、どうにも欲望が抑えられなくなった。山嫌いな副本部を”騙し拉致”することもなく、あくまで「川」目的ということ納得して頂き、地獄へ道連れ。「日没までに戻ってこれるか?」と不安を感じながら殴り書きした登山届けを見た副本部長が言う。。。。。「読めん、こんな字」。車は15台くらい。酔狂な人達がいるものだ。



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サンパツ(宮川第三発電所)の登山口から登ると、まずは大日嵓。こんなところで泳いでいたおっさんを見た登山者は、滑落者か狂人と思っただろう。


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こんな吊橋をいくつも渡る。


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天気は晴天。眼下の淵は陽の光を浴びエメグリに輝く。「泳がない」というこの状況は自分でも理解できないが、今回は「同じ写真」を撮りに来た。


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道なき岩場を鎖につかまり、よじ登っては降りるを無限に繰り返す。これが普通の登山と違うところ。


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最初のポイント千尋滝。山の上から大量の水が噴出している。意味が解らん。落差180m。すごいの一言。ここまで休みなしで1.5時間くらいかな。ここからもっと地獄に。


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そこから30分。上へ下への無限の岩場鎖渡りを繰り返し、シシ淵到着。噂に違わない美しさ。


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見えているにこにこ滝へは300mくらいだが、30分を要す。帰りも同じ道を戻らねばならない事を考えるとまだ半分以下。「憂鬱」というような生易しい言葉では片付けられない「拷問」であるが、とにかく「同じ写真を撮る」執念だけ。半脱水症状で朦朧とした意識の中、とにかく谷底へ落ちないように、鎖に掴まり足を前に進めるだけ。


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にこにこ滝(落差50m)に到着。もうどうでもよくなっている。体力も限界に近い。平等嵓までは更に200m/20分。諦めようかとも思ったが、「もう二度と来れないぞ」と奮い立たせ、とにかく岩場を進む。もう、タオルはベタベタで吸水しない。


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そして、12:40目の前に現れたのは写真の光景。案内看板には「伊達直人が宙吊りにされ、地獄の特訓を受けていたトラの穴の吊り橋」と書いてある。ここだったのか!知らなかった!冒頭の写真は谷底から撮ったようでアングルが違うのが残念。


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シシ淵まで戻り、岸壁に挟まれたにこにこ滝を見ながら昼食。食欲はない。とにかく水をがぶ飲みしたいが、帰りを考えると唇を濡らす程度しか飲めない。
帰路は思考能力ゼロ。休んで筋肉が冷えたのもあり、足が痙攣し、一時歩行不能になり焦った。副本部長も足が破壊された。通常、下山は登山より圧倒的に速いが、このルートは違う。標高差はたった200mだが、その間数十mの上下を無数に繰り返すので、帰路も往路と同じだけの時間がかかる。とにかく「日没までに戻らねば」の一心で、どこまでも続く「拷問」に耐え、足を前に出すだけ。足が壊れようが、自分の足で歩かなくては進まない。無事サンパツが見えた時は本当にほっとした。平らな道のありがたさを、座ってアクセルを踏むだけで前に進む幸せを実感した。

宮川温泉で筋肉をほぐし、お気に入りの定食屋つるたろうであなご定食を食したが、一番おいしかったのは普段飲まない甘ったるいネクター。この上なくおいしかった。


5:30自宅出発-9:10大杉谷登山口-10:30千尋滝-シシ淵-ニコニコ滝-12:40平等嵓-16:00登山口。
往復14kmの道のりだがキツかった。体力自慢の人はどうぞ。

ここで一句、「乳酸出まくりの身体にはネクターが一番!でも、こぼしたら大惨事」
(2013/4/28)

琵琶湖疏水 (滋賀県大津市)

親戚の不幸があり、何十年振りに母親と実家の大津市へ。久々、琵琶湖も見たいし、古都大津も真面目に探索したいし、今年のテーマである親孝行もしてみたい。大津は京都と隣接しており、京都と同じくらい見所がある。ちなみに琵琶湖は河川法では川で「淀川水系一級河川琵琶湖」である。

Otsu1分不相応の高級ホテルの最上階に宿泊。比叡山、琵琶湖、大津市街を一望できる眺めは素晴らしい。お金持ち達は、ガウンを着て、ブランデーグラスを傾けながら、いい女をはべらして、こうやって下界を見下ろしているのだろう。

Otsu22日目amは時間があったので、母親が子供の頃遊び場だったという三井寺を散策。国宝、重文などの建築物、仏像がぎっしり。500円でこれだけ見れるのはお得である。本当は、昔から一度は訪れてみたいと思っていた、田中三五郎さんのいる高島市針江の水郷まで行きたかったが時間がなかった。
Otsu4京都へ琵琶湖の水を運ぶ水路、琵琶湖疏水。この第一トンネルの伊藤博文に始り、山県有朋、西郷従道、井上馨、三条実美の扁額が埋め込まれている。日本初のコンクリ橋もある。ここは「哲学の道」と呼ばれ、春は桜がすごい。水量は多く、流れも思ったより速い。大津と京都の間には山があり、京都の方が標高が高いはずなのに、水が山に向かうトンネルに吸い込まれて行く様は不思議である。まぁ、いい親孝行ができた週末であった。

(2013/4/21)