2013年01月の記事 (1/1)

大滝川 (田立の滝、長野県南木曽町)

最近ドはまりのトレッキング。正月休みは身体がなまるものだが今年は違う。連日近隣の山を彷徨し、筋肉パンパン。休みの仕上げにどこへ行こうかと思案し、ここしかない!と昔から行きたいと思っていた田立の滝へ。行く途中、御嶽山、恵那山、中央アルプスの雪山くっきりの快晴でテンションは上がる。


Tadachi1
目的の山は標高1200m。近づくと、どんどん雪道になり、ノーマルタイヤではこれ以上無理と判断し、田立キャンプ場に車を停める。そこから徒歩20分程度林道を登り、登山道入り口へ。青い箱に環境整備協力金200円を入れ入山。まだ入り口なのに、副本部長は顔色悪く「体調やばいっす」を連発し、虫の息。離脱宣言する直前だったらしい。

Tadachi2
山奥に行くにつれ、雪はどんどん深くなる。足場はほとんど見えない。杖で足元を確かめながら進む。落ちたら谷底へさようなら。気温0度ぐらいだが、汗が噴出し、はぁーはぁーぜいぜい息も弾む。こんな雪深いとは予想外でスニーカー(しかもメッシュの)という超ナメた靴で来たため、靴下ビチャビチャで凍傷寸前。「おーっ!滑る!あっぶねぇー!」「どこまで登り坂続くんやねん!」「野麦峠越えた女工さんはこんなもんじゃないぞ!」と叫びながら、とにかく前に進むだけ。白い坂道は永遠に続くかと思われた。

2.5時間ほど登ったところで、さらに雪深く、勾配もきつくなり、先に進むか戻るかを協議。「こんなナメた靴では危険すぎる。副本部長の体調も心配」と思い、戻る事を提案。(そもそも、そんな体調悪い奴を、こんな山奥まで連れてきて、今更心配もクソもないが。。) 当然「引き返しましょう」と返ってくるかと思いきや、「なんか脳内回路がONになって完全復活しました。アドレナリン出まくってます。もっと先に行きましょう」と。更にやばい状態のような気もするが、本人がいいというなら、まぁいっかと、雪で覆われた急な勾配を更に登る。明らかに雪山をナメ切っている。


Tadachi3
現れたのはものすごい氷瀑と化した霧ケ滝。見た瞬間「うぉー!!!すげぇー!」と絶叫。人生で初めて見た氷瀑。圧倒的な存在感に声を失う。

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その上流の主瀑天河滝も見事な氷瀑。雪まるけの岩を除雪し、腰を下ろし、「多分、人生でこんな景色をみる事は、もう二度とないよなぁ」と言いながら昼飯を食す。

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陽も傾き始めたので、らせん滝を見るために戻り、分岐点から谷底へ急降下。完全復活した副本部長は急角度の道なき道をガンガン下る。そこで見たものは。。。この世とも思えない氷の世界。ZEPの移民の唄のリズムに合わせ、井上陽水が「氷の世界ぃー」と歌い、森昌子が「ひゅるりぃーららー」と合いの手を入れている感じ。

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周りを見渡すと、10メートル以上の太いつららが無数に垂れ下がり、氷に包囲されている。副本部長曰く「人生で一番感動した景色かも」と。デジカメでは1/10も伝わらないと思う。自然が生んだ雄大な造形美。日々のトラブルや争いの小ささを悟る。危険を顧みず、必死で雪道を掻き分けて行った甲斐があった満足の往復8km/4.5時間であった。反面、無事に帰ってこれてしまったので、10連休明けの明後日から仕事に戻らねばならないのは憂鬱以外の何ものでもない。今日の教訓「メッシュのスニーカーは晴れた平地で履け!雪山をナメたらいかんぜよぉ!by鬼龍院花子の松恵」

今日のルートマップ。
Tadachi7


(2013/1/4)