1.山登らーの記事 (1/15)

豪雪の焼岳南峰 (2,455m)

さぁ4連休。 どこに登りに行こう。 がっつり雪と同化したい。 そうだ、冬は立ち入り禁止の南峰に登れる焼岳に登ろう。 昔、北峰登った時から、「最高峰南峰登らずして登ったと言っていいのか?」とずっと引っかかっていた山。 木祖村から19号を逸れ、いつもの下道をぶっ飛ばすが、冬の上高地なんて行ったら食べるところなど何もないので一旦松本に降り、馴染みのガストで夕食。 悲しいかな9月で全面禁煙になるとのこと。 100名山より100ガストの方が早く達成しそうなヘビーユーザーの私には痛手。 何はともあれ、片道220kmもたった1000円ちょっとで行ってくれるエコな愛車で今日も山道を駆る。

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上高地に一番近い道の駅で就寝。 4時起きで、安房峠を目指す。 旧道のゲートを自分で開け、中の湯温泉を目指す。 ここで大誤算。 中の湯温泉からは除雪されていないので、その上の駐車場に行けない。 中の湯温泉の駐車場も「空きはない」と冷たく門前払い。 ここまでの路肩も細く、雪だらけで停めれるところはない。 もう帰ろうと諦めながら大分降りたところで、何とか1台停めれるスペースを発見し、重い冬靴を履き、6:15エントリー。


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登山口から既に豪雪。 チェーンスパイク装備。 前はここに車を停めた記憶があり、今日もここまで来れると何も疑ってなかったが、ガードレール上まで溢れる雪。 


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ザックザックと雪を踏みしめ歩く。


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雪の木立をガンガン進む。 前半は緩い勾配で散歩気分。


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今日から寒気団が来ているのが功を奏し、硬めのクラストで、踏み抜きもなく、ガンガン歩ける。


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2時間弱で焼岳とご対面。 白山を思い出す山容。 左が南峰。 「冬は南峰に登れる」と書いたが、立ち入り禁止なことに変わりはないので誤解なきよう。 「道がないが、冬は積もった雪の上を歩ける」というだけ。


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ガッツガッツ登る。 寒い寒い。 ピッケルもイイ感じで刺さる。 これが2500m峰と3000m峰との違い。


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正念場。 キツいはキツいが普通のキツさ。 雪の富士山に比べればどーってことない。


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大分高度を上げて来た。 耳ちぎれそう。 立ち止まると寒い。 こんな写真撮っているヒマあればとっとと登れ。


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頭触ると、髪の毛バッキバキに凍っており、急いでフードを被る。 鼻水も凍っていたのには笑った。 雪は深く、腰を下ろすところ皆無。 よってアイゼンに履き替えるタイミングがない。 他のハイカーが私の足元を見て、「えぇー、チェーンじゃないですか!」とビックリしてたが、豪雪の伊吹もツボ足で登るバカ野郎なので自分では違和感なし。 


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最後のキツい急登りを超え、9:30南峰ピークハント。 結局チェーンスパイクのまま。 


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首に巻いていてU字に凍った国旗をほぐし掲揚。 てんくらでマイナス11度。 10mぐらいの風なので体感マイナス20度ってとこ。 こんな極寒の山頂で何やってんでしょう私。 


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笠、かっこええ。


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双六、冬場でもあんなとこまで行く人いるんかなぁ。


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そして槍穂どっかーんの大パノラマ特等席。


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天空の乗鞍。 こうやって見ると素晴らしい山容。 青墨で描いた絵画みたい。 感激するほど美しい。 登ってきた人にしか見ることが叶わない絶景が目の前に広がる。 何時間もずっと居座りたいが寒すぎるため10分で退散。 


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帰路、立ちションをした直後、足が痙攣し動かなくなり焦った(甲武信の悪夢が蘇る)が、無事12:15下山。 やっぱこれぐらいの距離が丁度いいなぁ。 まぁ何と言っても雪山は面白い。 

(2019/3/23)

高尾山 (599m)

前週で「出張と登山の抱き合わせ」のノウハウは身に付いた。 今週は、年間250万人以上が登る「世界一登山客が多い山」高尾山へ。 猿投山様より低いくせに(←ちょっと上から目線)何が違うか、この目で見極めてやろう。 ちなみに「ますおさん」と同じアクセントで呼んでみると普通の男性の名になる。 

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新宿泊も考えたが、新宿にはいいカプセルがない。 よって先週同、上野の別のカプセルを宿とした。 何がイイって、大浴場あるし、荷物を預かってくれるし、安い。 が、イビキがうるさくて、予定より1.5時間も早い朝5時に起床してしまい、7時過ぎ出発。 朝のアメ横はゴーストタウン。


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新宿からはJR中央線でなく京王線。 JRの半額で行ける。 京王線30年振りに乗った。 沿線に当社の研究所施設群があり、若い頃何度か行った。 国防事業もやっており、ウルトラマンに出てくるようなでかいレーダーがあり、有事の際は真っ先に空爆されると言われていた。 そんな懐かしさを感じながら高尾山口駅着。 駅を出るとすごい人。 猿投山の100倍近い。 ここが東海自然歩道の起点。


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どのルートで登るかは直前まで悩んだ。 1号路で登って、6で下りるか、その逆か。


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しばし歩くとケーブルカー乗り場。 左が6で右が1。 結局、王道の1を選択。 下山して分かったが、稲荷山ルートで登るのが正解だろう。 やはり登山はキツくないと脳裏には焼き付かない。 


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ずっと舗装道。 変にしんどい。


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有名なタコ杉。


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山門、好きである。


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右下に品のないミニスカポリスが描かれた看板。 素人レベルの絵であるが、あまりにもリアルに描くと、それはそれで苦情が出るのであろう。


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ノンストップで薬王院の山門。


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そそり立つ天狗の鼻。 


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この透かし彫りきれいだった。 しばし見とれる。


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もうちょっとで頂上。 すごい人。


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国旗掲揚。


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完璧な富士山日和で、みんな声を上げて喜んでいた。


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次から次へと登ってくるので、昼前はこんな感じ。 名古屋弁で言えば「どえらい、ぎょーさんおるがや」。  (似非)名古屋人から言わせると、「春の行楽シーズン、大賑わいの東山動物園」である。 外国人もぎょ-さん。 


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帰りは6号。 


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ここでは滝修行ができるらしい。 数々の大瀑に打たれてきた私からすると、「しょぼい」の一言。


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アメ横に戻ると凄い人。


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さすが「たかおさん」、「世界一登山者が多い山」というのも納得できた。  
登山口まで電車で行ける、都心からすぐ、しかも安い、ケーブルカー含めレベルに合わせた複数のルート、重厚な寺院街、天狗というマスコット、都心が一望できる、富士山が堪能できる、などなど、猿投山様にはない色々なものを持っている。 が、猿投山様にこうなって欲しい、とは思わない。 

そうそう、筑波山登った時も思ったが、関東の登山者はあまり挨拶をしない。 両者とも観光登山客が多いからかもしれないが、ちょっと違和感を感じた。 



(2019/3/9)

筑波山 (877m)

ここ数か月ずっと東京ホテル暮らしで週末だけ家に戻る生活。 やはりギターと山道具が側にない生活は手持無沙汰。 どうせなら、関東の山にも登ろうと山道具を持っていくことに。 まずの計画は100名山で一番低い筑波山。 出張前日の日曜日に見る翌土曜日の天気予報を信じて持っていくのでギャンブルである。

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普段の生活で山に行くことは簡単なことである。 しかし1週間もの出張と合わせると超難問である。 仕事道具、スーツ、皮靴、溜まった下着類をどうするか、行き帰りの乗り換えを考えるとどこに泊まるのが最適か、膨大な荷物をどうするか、何をどのタイミングでザックに移すのが最適か。 仕事するフリをして、西村京太郎張りに策定した入念な計画は、
➡御徒町のカプセル泊(たった2700円)
→チェックアウト後も荷物預かってもらえた
→つくばエキスプレス新御徒町まで徒歩10分
→お得な「筑波山あるキップ(3230円)」購入
→07:30快速でつくば駅へ(45分)
→シャトルバス(50分)でつつじが丘へ
→女体山登頂
→男体山登頂
→筑波神社側へ下山
→バスと電車でホテルへ戻り荷物引き取り
→山手線御徒町へ徒歩2分
→17:00東京駅で新幹線乗車
→帰名

で久々、アメ横を隅から隅まで2.5時間も歩きまくり結構クタクタ。


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朝、つくばエクスプレスはガラガラだったが、バスは登山者ぎゅうぎゅう詰めで最悪。 筑波山が見えた。 見たところイイ山。 低いのに100名山に選定される何かがあるのだろう。 人生初、ついにイバラギと呼ぶと怒られる茨城(イバラキ)県に足を踏み入れた。 多分二度と来ないだろう。



まず筑波山というと頭に浮かぶのがこれ。 大の大人が何をやっているのだろう。。。 ある意味プロフェッショナル、ある意味狂気。


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有名なチープな遊園地が登山口。


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強烈や。


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朽ち果てた遊園地。 世界遺産に推薦したい。


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ナツいサトちゃんも、もの悲しさを増幅させる。


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ボスキャラ。 初めて実物を見て、完全な作り物でなく、大部分は本物の岩ということを知る。 猿投山のかえる岩の化粧レベルの話ではない。


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奇岩が続々と現れる。


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「胎内くぐり」とやら。 説明を読むと「くぐると、これまでの悪行が浄化される」とあったので、四つん這いになってくぐってみた。  これで浄化されたので、またイチから悪行ができる。 溜まったらまたくぐればよい。 


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途中から千葉から来た30手前のお姉さんと一緒に登り、あっという間に女体山(そそる名前や)。

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国旗掲揚。


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春霞で眺望イマイチであるが、スカイツリーや富士山も見えるらしい。


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そして有名なガマ岩。 この山はいたるところにパワースポットと銘打った岩がある。 金運、出世運、恋愛運など脈絡なし。


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男体山に向かう間に商店街。 時間とともにケーブルカーで登って来た人で相当な賑わいになった。 びっくりしたのはすぐ近くをグライダーが遊泳していたこと。 動力なしで永遠に飛ぶというのが理解できない。


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あっという間に男体山(こっちはそそらん)


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とりあえずこっちでも。


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下山すると立派な神社。 ガマの油売りの口上をやっていた。 ここでしか成り立たない仕事なので転職はできないだろう。


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何だったんだろうこの山。 というかルート選択を誤った。 つつじが丘から登ってはラク過ぎた。 神社側は相当な急勾配続きだったので、こっちから登るのが正解だった。 

(2019/03/02)

秩父の山巡り② (両神山 1,723m)

2019年正月「秩父の山旅」4日目2座目。

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佐久市の道の駅で朝を迎え、雪を被った浅間山を見ながら「今の俺なら行ける」と根拠のない自信が湧いてくるが、今日は休養と決めた。 地元のお薦め店を探しそばを食べ、温泉を探すと「佐久一萬里温泉 : 風呂11種、サウナ3種、1050円」がよさげ。 「ちょっと高いなぁ」とクーポンを探すと半額クーポンあり決定。 とっても熱い風呂あり、足のマッサージもでき大満足。 


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鎖場が28か所ある八丁峠側から登ろうか迷ったが、王道の日向大谷の登山口へ。


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有料駐車場を避け、ちょっとだけ歩く無料駐車場から、6:30エントリ。


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前半はずっと沢沿いを歩くルート。


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山岳信仰の山で、所々に不動明王などが設置されている。


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カモシカ君発見。 この旅は動物との出会いが少なかった。 あとコノハズクらしきものを見た。


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落ち葉の登山道を進む。


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2時間丁度で清滝小屋着。


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冬場は休業だが山小屋は開放されている。 超きれい。


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ここから鎖場が断続的に。


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+1時間で神社へ。 ここの狛犬は山犬=狼。 最近、日本神話がマイブームの私にとって、イザナギ、イザナミの二神から両神と命名されたというのも趣き深い。


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甲武信の死闘の疲れがとれておらずバテバテだが、あとちょっとで頂上。


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3.5時間でピークハント。


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勝利の猿投山様タオル掲揚。 眺望もいい。 


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千原せいじ似の元気なハイカーさんと仲良くなる。 「どこからですか?」「愛知です」「えぇー!愛知のどこです」「日進です」「えぇーーー!私もです」。 こんなことあるのだろうか。 「日進だったら猿投山ですよね」「私、猿投山の達人というブログやってる者です」「えぇー!」とくるかと思ったら、「見たことないです」と。。。。ありゃ。。。売名行為、もとい広報活動がまだまだ足りてない、と反省。


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下りは七滝ルートとするか分岐で迷っていると、そっちから疲労困憊で登ってきたハイカーが。 「すいません、七滝ルートどんなんでしたか?」と聞くと、「険しくて、危険です」との回答。 (ピクっ)”危険”・・・ならそっちへ、と歩を進める。 細くて、落ち葉凄くて危ない危ない。 雪山より危ない。 氷瀑も想像以上に凄かった。 養老・霧降の滝は落差50m以上あるが全面凍っていた。


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堆積落ち葉ハンパねぇ。 傾斜もキツくて、これの登りは相当キツイと思う。 でもこのコース、大きな谷沿いを歩き、大自然を満喫でき、気に入った。


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とにかく一昨日の甲武信の疲労が取れてない中でキツかったが、登りやすいイイ山だった。

帰路も下道、いつもの諏訪のガストで夕食。 ここ数年見守っている、例の「どうにかすると可愛くなる子」はおらず残念。 
いつもの平谷の道の駅に辿り着いたのは24:00ですぐ就寝。 起きると真っ白。 
新しい車は、燃費はすこぶるよく、ちょっとだけ広くなって満足。 
帰りは猿投神社に立ち寄り初詣。 「そこまで欲深いか!」とか「自分のパソコンのパスワードが覚えれますように」という絵馬を見て、一人でニタニタ。
以上、4泊5日で2座しか登れなかった870kmの旅終わり。

(2019/1/4) 

秩父の山巡り① (甲武信ケ岳 2,475m)

さぁ恒例になりました「正月は富士山の周りの山から富士山を見よう」の旅。 9連休であるが前半は真面目に大掃除しなければ家から出してもらえない。 真面目にやり過ぎて登る前から筋肉痛。 新しい車で初のロングラン。 いざ行かん秩父の山旅へ。

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いつもの下道を順調にぶっ飛ばし、途中ココイチを食べ、7時間で八ヶ岳へ。 あまりの美しさにうっとり。 山梨側から雪の赤岳を見る度に思う「ようあんな険しい尾根登ったなぁ」と。 赤岳登るなら絶対山梨側がお薦めである。


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日本の宝もくっきり。 元旦から営業している温泉が八ヶ岳中腹にあったので入浴。 ちなみに温泉アプリは色々使ったが「銭湯・温泉」というのが最強。 元旦の山奥、飯を食べるところなどなく、コンビニ駐車場でカップラーメン。 


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雪残る川上村の毛木平駐車場へ。 星空すごかった。 


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翌朝起きると雪。 6:30エントリー。 寒い寒い、気温はマイナス15℃ぐらい。 甲州(山梨県)、武州(埼玉県)、信州(長野県)の境にあるから甲武信というらしい。 


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結構積もっているがノーアイゼン。 チェーンアイゼンと14本爪アイゼンを帯同。


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寒い寒い。 薄手の手袋だけでは指が千切れそうな痛み。 グッパを繰り返す。


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ハァハァゼイゼイで8:20十文字小屋。 煙が出ているので誰かいる。 冬期休業と思っていたが年末年始だけやっている。 扉を開け「山バッチありますか?」と聞くと、「品切れなので送るよ」とあり、お金と送付先を渡す。 「ここから2時間ぐらいですかねぇ?」と聞くと「イヤイヤ4時間」との(結構不愛想だが優しい)女将みち子さんの返事に50mぐらい凹む。 「こんな時期誰も登らないよ」と言うが、「なら営業すんなよ」とは返せない。 ここからチェーンアイゼン装着。


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きっつい急登をガツガツ登る。 誰一人いない雪山。 既にヘトヘト。 髪の毛は凍りつき、ハードジェルを付けたようにバッキバキ。 水筒のフタも凍って硬い上、開ければお茶はシャーベット。 マイナス20度以下だろう。


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強烈な鎖場。 雪を被っているのでどのポイントで三点支持すべきか難しい。 アイゼン履いたままガリガリ登る。 かなりハイレベルな攻防となってきた。


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ヘトヘトで9:20大山着し、ちょっと休憩。 ここから一旦グッと下るが、その途中で左足の筋に違和感が走ったと思ったら、左足が全く動かなくなった。 「やってまった、ヤバイ状況、何がどうなった? このまま足動かなかったら、俺どうなるん。。。」と焦る。 コムレケア飲むか悩みながら、5分ぐらいマッサージしたら何とか動くようになったが痛みあり。 「俺、この先どうなるのだろう。。。」と余計な爆弾を抱え歩を進める。 しかし怖かった、足が動かなくなるとは予想外で「一巻の終わり」かと思った。 雪山で身体が冷えるとこうなりやすい。 しばらくびっこを引きながら歩いていると、筋肉も温まり何事もなかったように回復。


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ようやく三宝山が見えた。 甲武信はまだその向こう。


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どんどん深くなる雪の中。 相当歩いたと思い、タブレットで現在位置を確認すると、予想をはるかに下回る進捗に、「まだこんだけぇー!」と叫ぶと同時に、「ボキッ」と心が折れる音が聞こえた。 「もうダメ。 とても辿り着けそうにない」 頑張らないといけない状況にいる頑張れない自分がいる。


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それでも歩を進めるが、歩いても歩いても同じ雪景色。 頂上はまだまだ先。 「もう無理、もうやめときな、でも戻るのも地獄、新年一発目から敗退か? 何やエラそうにアルピニスト気取ってるが口ほどにもないなー、 ここまで何しに来たん? これを逃したら二度と登れんぞ、 雪を敗退の理由にするのか? たとえ頂上辿り着けても日没まで戻れないぞ」と自問の声が頭の中でグルグル回る。 人っ子一人いない雪山、信じるのは自分のみだが、今地球上で一番信じられないのが自分。 折れた心を奮い立たせ出した答えは「うるせぇーなぁー、登りきってみせるわ。 日没までに駐車場にたどり着いてみせるわ」と誰もいない雪山で独り言。


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登り出しから6.5時間、何とか三宝山着。 甲武信より高く、一等三角点もこっち。


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ここからまた(もったいないが)グッと下り、甲武信を目指す。 あとちょっと。 ここまで来て敗退はないが、鉛の足を前に出すのが辛い。 果てしなく続く自分との戦い。


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いよいよ最後の急登。 無理せずチョットずつ登る。 ようやく青空と人工物が見えた。 大好きな瞬間だが騙されると更に凹むのも怖い。


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やっとこさの7時間かかってピークハント。 遅そー。


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笑う気力はどこにも残ってない。 猿投山タオルを掲揚して、「こぶし」を握るポーズも忘れた。 ヤマスタも忘れた。 「うれしい」より疲労困憊。 明らかに惨敗。 富士山もよく見え絶景であるが、長居はできない。 15分で写真と食事を済ませ、すぐ下山。


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帰りは千曲川源流コース。 急降下した後は、登りがウソのような滑らかさ。 5cm上げるのもままならない足には好都合。


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川沿いルートなので、随所にガチ凍結。 険しい岩場の酷使でアイゼンのチェーンが一部切れたのもあり、注意深くしていても二度スッテンコロリン。 打ちどころ悪くなくて幸い。 


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長い長い帰り道、暗くなる前に駐車場に辿り着かなければアウト。 深い谷間、16時でどんどん暗くなる。 ようやくコンクリの堰堤が目に入った。 「やった、堰堤あり=重機が入った証拠=これから先の道は重機で開かれたもののはず=暗くなっても何とか歩ける」と安堵。 17:00何とか駐車場着。


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甲武信と次の山両神は隣同士であるが、選んだ登山口の関係上ぐるーっと180kmの移動が必要。 雪道にビクビクしながら、まずは馴染みの佐久市に移動し、ガストで夕食をとり、道の駅で就寝。 


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死にそうだった。 出会ったのは1人のみ。 やはり雪の累計標高1500mオーバー/20kmは私にはキツかった。 体重落とさなければ同じことの繰り返し。 Anyway、2019年が始まった。 今年もどんな素晴らしい山と山好きに出会えるだろう。

(2019/1/2)